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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

がんばろや

大学卒業後、約四年間、神戸市内のダイエーで働いていたことは、何度となくお話ししてきました。

当時、ダイエーでは社長の前で「頑張る」という言葉を口にすることはタブーとされておりました。
「○○を○○までに完了させます」「○○の売り上げを、予算比120%にいたします」などと具体的な言葉で言わないと、とんでもないことになっていたようで。
(どこの会社も同じかもしれませんがね)

もちろん、私のような末端社員が、直接社長と話す機会など皆無だったわけではありますが、グループ全社合同での入社式の折、各社の新入社員の代表が1名、社長の前で「誓いの言葉(?)」を述べ、採用通知書だかなんだかを受け取るという儀式がありました。

その際、人事から代表社員に対して「誓いの言葉」においては「頑張ります」といった抽象的な言葉は言わないようにとの通達が出ていました。
つまり、
「お客様一人一人に真心を込めたおもてなしをし、だれからも愛される社員となることをお約束いたします」
とか何とか言わないといけないわけです。

にもかかわらず、どこかの代表社員が「できるだけ頑張ります」などという「誓いの言葉」を述べてしまい、その瞬間、場内がちょっとざわめいた、そんなことがありました。


前置きが長くなりましたが、そういう背景の中、阪神・淡路の震災から2週間前後経った頃でしょうか、副社長(社長の御子息)から店舗に「がんばろや WE LOVE KOBE(神戸だったかな?)」で始まる檄文がファックスされてきました。

「おいおい、そんなこと(がんばろや)言っちゃっていいのかよ」と思ったものです。

後日、社内報だか何かに「そのフレーズに込められた思い」のようなものが綴られていました。
何が書いてあったか詳細は綺麗に忘れましたが、
「大変なことがあると、神戸の人たちは、がんばろやとお互いに励ましあって生きてきた。とにかく今は頑張るしかない。」
そんな感じのことが書かれていた記憶があります。


地震から2週間、それぞれの場所で、それぞれの人が、それぞれの困難に直面しています。
これからどうしていけばよいのか、何も考えられないかたも大勢いることと思います。

そういったかたたちに対して、私のように家も家族も仕事も失っていないものが「頑張って」と声を掛けても、きっと「ふざけるな」と怒鳴られてしまうことでしょう。

「がんばろや」という言葉は、同じ苦しみを分かち合えるもの同士でしか、伝わらないものかもしれません。


それでもやっぱり、今は頑張らないといけない。
それぞれの場所で、頑張っていかないといけない。

だから、みんなで、がんばろや。


その当時、会社からいただいたネクタイピン。
ロイヤリティの高い私は、ほぼ毎日使っていたので、真ん中の石が取れてなくなってしまいました。

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  1. 2011/03/25(金) 23:02:28|
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