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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

21項目検査 #5・#6

今週の21項目検査は、#5と#6です。

これは、どちらも「動的検影法(動的レチノスコピー)」なのですが、#5の検査距離が原則50cm、#6の検査距離が原則1mと、検査距離が違うところが特徴です。

先週ご紹介した#4は「静的」検影法でした。
#5・#6は「動的」です。

「静」と「動」の違いというのは、検査中に眼の調節機能(ピント合わせの機能)と輻輳(両眼を寄せる力)が働くか働かないかだと考えていただければよいでしょう。

「静的検影法」は屈折度数を測定するためのものでしたが、「動的検影法」は調節機能(調節と輻湊の相互関係)の状態を調べるのが目的です。

動的検影法には幾つかのテクニックがありますが、必ず必要なものが静的検影法で使うレチノスコープです。

1012221.jpg

検査テクニックによって検査に使う視表が異なります。
私はレチノスコープにマジックテープを付けておりまして、

1012292.jpg

動的検影法に使う視表を取り付けられるようにしています。

IMG_5188.jpg
1012291.jpg

被検者にこういった視表を見てもらっている間に、両眼の反射光を観察するというのが検査の大筋です。


なお、視機能の体系的なデータ分析をする上でこの動的検影法の数値が必要な場合がありますが、注目される数値はほとんどの場合#5であって、パシフィック大学の記録用紙には#6の記入欄はありません。


動的検影法は「他覚的調節ラグの検査」と考えることもできるのですが、つまりは後日紹介する「自覚的調節ラグ」の検査ができない場合(乳児・知的障害者など)の代替措置ともなります。
(調節ラグについては、後日説明します)


教科書的に言えば、その他の動的検影法の役目としては、

・処方度数の左右調節バランスの確認
・近見時における乱視度数の確認
・調節幅の測定

なども挙げられます。

しかし個人的見解ですが、動的検影法の検査結果(得られる数値)には幅があり、正確さという点では曖昧な部分も多く、体系的データ分析を行なうための材料とする以外、臨床においては「自覚的検査」ができない場合の検査法としての役目が強いように感じます。
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  1. 2010/12/29(水) 23:54:58|
  2. 視機能・視覚・検査など
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