その6本とは、下記の通り。
上直筋(Superior rectus muscle)
下直筋(Inferior rectus muscle)
内側直筋(Medial rectus muscle)
外側直筋(Lateral rectus muscle)
上斜筋(Superior oblique muscle)
下斜筋(Inferior oblique muscle)
各筋肉には、それぞれ主作用と副次的作用とがあり(内側直筋と外側直筋は主作用のみ)、それを立体的にイメージするのは、簡単なようで結構ややこしかったりします。
たとえば、右斜め上を見ているとき、どの筋肉がどのように作用しているのか、私は即答できません。
また、これらの筋肉は、脳神経の支配を受けて働きます。
各脳神経と支配される外眼筋の関係は、下記の通り。
第3脳神経(動眼神経)・・・上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋
第4脳神経(滑車神経)・・・上斜筋
第6脳神経(外転神経)・・・外側直筋
で、こういうややこしい話はおいておいて、具体的に、どの筋肉が麻痺したら、どの脳神経が麻痺したら、眼球の動きがどのように阻害されるのかということを、シミュレーションできるソフトがあります。
留学中に紹介されたものですが、こちらです。
http://cim.ucdavis.edu/Eyes/Version1/eyesim.htm
こんな画面がて出てきて、画面上にカーソルを動かすと、カーソルに対して両眼が動くのです。
(黄色い丸で囲ったところにカーソルがあります。)
たとえば、右眼の外側直筋が麻痺している場合の動きを知りたいのなら、
外側直筋のチェックを外せば、
右方視したときに、右眼が外転(外方向に動かない)のがわかります。
同様に、左眼を支配する第3脳神経麻痺の状態を知りたいのなら、
左眼の第3脳神経のチェックを外せば、
各方向での運動障害がシミュレートされるというわけです。
もちろん、実際の人間の外眼筋に障害が起こった場合は、こんなもので単純にシミュレートされるものではなく、もっとイレギュラーな動きをすることが多いものですが、あくまでも基本を押さえるという点では有効活用ができるかと思います。
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