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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

Behavioral Optometry

おととい、茨木の藤原さんと「Behavioral Optometry」の話をしましたと記しました。
適切な訳語がないので、「ビヘイヴィオーラル オプトメトリー」とそのまま書いたのですが、「何だ、そりゃ」と思われるのが当然なわけで。

これは、OEP(Optometric Extension Program)が発行していてる「Journal of Behavioral Optometry」という冊子です。

IMG_4306.jpg


アメリカの検索サイト、たとえば
http://www.Yahoo.com
などで「Behavioral optometry」と検索してもらえれば、いろいろヒットします。

http://psychology.wikia.com/wiki/Behavioral_optometrist
のサイトでの記述を引用すれば

Behavioral optometry (also known as "functional optometry") is an expanded area of optometric practice that uses a holistic approach in the treatment of vision and vision information processing problems.The practice of behavioral optometry incorporates various vision therapy methods and has been characterized as a complementary alternative medicine practice.

といった感じになります。

平たく言ってしまえば、「視機能や視覚情報処理の不具合に対して、さまざまなトレーニング(ビジョンセラピー)を通じてアプローチしていく分野」ということです。

だったら最初から「ビジョントレーニング」と言えばいいじゃねぇか、ということになるでしょうが、ここに含まれているのは単純な「眼」のトレーニングだけではありません。

私が留学中に見学してきたクリニックでは「全身を動かす大きな筋肉をコントロールできなければ、眼に直接かかわる小さな筋肉を自在に動かすことは難しい」という考えのもとに、「粗大運動トレーニング」にも力を入れていました。
一見すると「どこが、眼に関係あるんじゃ?」というようなトレーニングです。

「眼」を独立した体の一器官として捉えるのではなく、体の各部位と密接な関係があるものだととらえることが肝要なのです。


たとえば「黒板に書かれた文字をノートに写すのが苦手だ」ということで相談に来られた場合、度数が合っていない、ピント合わせの機能が整っていない、といった方面からのアプローチをするのが、一般的な眼鏡専門店です。

そこをきちんと対処するのが大前提ではありますが、もし眼と手のチームワークが悪くて、見たものをノートの罫線あるいはマス目に書き写すことに困難があるのであれば、その部分についても対応をしていかないと、根本的な問題の解決にはなりません。
しかも、こういったことについては、大多数の医療機関では対処できていないでしょう。

もっとも、このような不具合は、ビジョンセラピーを通じてだれでも必ず改善されるというものではありません。
効果が出にくい場合もあります。
万能ではないということは、お断りしておかねばなりません。


「オプトメトリー」という学問・システムが眼科領域に半分以上足を踏み入れてしまっている現代において、それをそっくりそのまま我が国に取り入れることは不可能です。

でも、この「Behavioral Optometry」であれば、眼鏡専門店でも対応は可能だと思います。
「日本型オプトメトリー」を構築していく上での方向性の一つではないかと、個人的には考えています。
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  1. 2010/08/28(土) 23:10:12|
  2. 視機能・視覚・検査など
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