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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

プリズムの量

両眼視機能不良への光学的対処法として用いられることが多いプリズム。

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「このお客様に対して、どの程度の量のプリズムを入れればよいのか」とうことは、プリズムの扱いに慣れていないと、いや、慣れていても難しいものです。

このブログにも「プリズム量」がらみのキーワードで飛んで来られるかたがおられます。

個人的見解を言わせてもらえば、「どれくらいのプリズムを与えたらよいのか」ということに関しては、「これはおかしい」という誤りはあっても、「絶対的な」正解はないと思います。

プリズム量を求めるには、たとえば
・融像除去斜位と融像幅に関する数値をもとに計算する
・融像除去斜位ならびに調節と輻湊の相互関係に関する数値をもとに計算する
・一部融像除去斜位の値を目安にする
・ハーゼ博士の提唱するポラテストの結果を尊重する
などがあります。
(その具体的手法については、ネット検索で安易に知ろうとするのではなく、きちんと本を読むなり、わかる人に教えを乞うなりの努力が必要だと思います)

他にも方法はありますし、測定者によっていろいろな思想がありますから、ある施設ではこうやった、別の施設ではこうやった、ということが起きても不思議ではありませんし、推奨するプリズム量が施設によって異なることも起こり得ます。

そもそも、「これが正解」というか「これがベスト」と思われるプリズム量があったとしても、その量を「違和感が強すぎる」等の理由でお客様が受け入れることができなければ、何にもならないでしょう。


ちなみに私は、ハーゼ式ポラテストには精通していませんので、実務で取り入れたことはありません。
必要な視表がないので、やろうと思ってもできないという環境的要因もありますが。

実務においては、それ以外のアプローチで目安をはじきだし、最終的には装用テストを重視して決定しています。


なお、プリズム量を決めることと同じくらい大切なのは「なぜプリズムが必要なのか」ということを十二分に、理論的かつ体感的(プリズムのある・なしの違いによる変化・効果を感じてもらう)に説明することだと考えています。
それが十二分にできない・伝わらないと、失敗する確率は非常に高くなると思います。
逆にいえば、推奨するプリズム量に対する説明が十二分につかないのであれば、そのかたにプリズムは必要ないのかもしれません。

そして極論を言えば、そういった説明をできる自信がないのであれば、プリズムには手を出すべきではないでしょう。

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  1. 2010/07/09(金) 23:57:13|
  2. 視機能・視覚・検査など
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