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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

不十分

古い書類を整理していたら、ある会社から送られてきたパンフレットが出てきました。

深視力計の紹介なのですが、
DSC00494.jpg

そこに書かれていた内容が、不十分というかお粗末だったので、機会があれば進言つかまつろうと思って取っておいたものです。


このパンフレットの主旨としては、運転中に遠近感がつかみにくかったり、近業時の疲労感が大きいお客様に対して、他店との差別化を図るためにも、この深視力計を利用した検査をやりましょう、ということで、それ自体は非難されるものではありません。

では、何が気に入らなかったかと申しますと、この記述。
1005161.jpg

つまり、この機械を使うにあたっては、「左右の視力のアンバランス(不同視)をメガネで矯正する」必要があると。

細かいことを言うのなら、不同視というのは左右眼の度数差が、ある範囲を超えた場合に使われる用語であり、左右の視力のアンバランスを意味するのではありません。

まぁ、その部分は置いといて、要は「まず完全度数(その眼が必要とする本来の度数)を測定しなさい。そしてその度数を通して、この機械を使った検査をしてください」ということなのでしょう。

ある意味、当たり前のことです。


ひねくれた見方をすれば、左右の視力のアンバランスを矯正すれば、深視力は向上し、眼精疲労は軽減されるとうたっているようにも思えます。

左右の視力のアンバランスを矯正して、この機械で検査をしたのにもかかわらず、満足のいく結果が得られなかったら、ということについてはノータッチです。


当店には、遠見視力は左右ともに2.0、屈折異常はないに等しい(度数不要)、なのに深視力検査に通らない、という人が来店されます。

あるいは、遠くを見るのに必要な度数は合っているのに近業が辛い、という人も来店されます。


両眼のチームワーク能力やピント合わせの機能といった部分に何らかのトラブルがあれば、どんなに左右の視力のアンバランスをメガネで矯正しても、お客様の症状を改善させることはできないのです。

少なくとも、深視力に関する問題を改善しようと試みるのなら、両眼のチームワークに関する検査をしないと始まりません。

このパンフレットには、その肝心な部分が欠落しています。


限られた紙面で、要点を見やすくわかりやすく、そして購買意欲をそそるように伝えるためには、仕方なかったのかもしれませんが、深視力計を販売しようという会社が発行したパンフレットしては、「売らんかな」の印象のみを強く感じた、残念な内容でした。
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  1. 2010/05/16(日) 23:31:21|
  2. 視機能・視覚・検査など
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