FC2ブログ

キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

文献

理論と実践は必ずしも一致するものではありません。

眼鏡調製という仕事、「理論上はこうなるはずなのに、そうはならない」ということが起きるのは珍しいことではありません。

だからといって、理論を学ぶことは無駄かというと、私はそうは思いません。
でも、理論ばかりで頭でっかちになっても、現場では通用しないのです。
逆に、きちんとした理論を学ばず経験だけに頼っていては、行き詰まることがあるのもまた事実。

理論偏重になってはいけないけれど、ワンステップあがるために詳しい理論を学びたいという人、大勢います。

そういったかたたちから「両眼視機能について、何か参考になる本はありませんか」と聞かれることがあります。

普遍的にお勧めしているのは、我が師匠、関真司O.D.著の『基礎両眼視』と
1004285.jpg

『視機能データの分析と対処法』
1004284.jpg

ただ、上記の本を理解するには、ある程度の基礎的な事柄は理解している必要があります。
率直に申し上げて、「遠視とは」「調節とは」「斜位とは」などといった感じでネット検索をかけているようなかたには難解だと思います。


しかしながら、詳しく理論を学びたいとおっしゃってくるかたたちの場合、すでにこれらの書籍をお持ちのケースが少なくないのです。
そうなってくると、日本語で書かれた両眼視関連の参考書としては、なかなかご紹介できる本がありません。

上記の本が眼鏡業界向けの専門書としては、すでに完成度が高くまとまっていますし、医学書だと神経レベルの話になってしまったり、眼疾患に起因する眼位異常の話になってしまったりするので、「両眼視機能」という部分に特化したものが少ないわけです。

結果、洋書になります。


両眼視機能全般(トレーニングまでを含めて)を学ぶなら
『Binocular Anomalies』 Griffin & Grisham著
これは第三版ですが、
1004282.jpg

今は第四版が出ています。(それほど大規模な改訂ではないですが)
1004281.jpg

文字も大きく、難しい表現が少ないので、専門書にしては読みやすいかと。
IMG_3015.jpg


両眼視機能不良の分類と、各分類ごとの対処法に特化しているものが
『Clinical management of binocular vision』 Scheiman & Wick著
1004283.jpg

視機能・視覚認知の発達、視覚認知の検査法・トレーニング法などに言及しているものが
『Optometric management of learning-related vision problems』 Scheiman & Rouse著
これは初版ですが、今は第二版が出ている模様。
IMG_3376.jpg


この分野は、どうしても海外の文献に頼らなければならない現状があるわけです。
上記の洋書はネットで購入できますけれど、ざっとでも中身を見ることはできませんし、気軽にカートに入れることは難しいかと思いますが、いくばくかでもご参考になれば幸いです。
関連記事
  1. 2010/04/28(水) 23:26:33|
  2. 視機能・視覚・検査など
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://optkibebe.blog.fc2.com/tb.php/605-ca376e7f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)