FC2ブログ

キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

装用テスト

「0.7が見えればよい」「読書専用のメガネがほしい」などといったご要望に基づいて度数を調べる場合でも、原則として必ずすることは、「遠くを最もよく見える状態へするために必要な本来の度数」を出すことです。

厳密にいえば正しくはありませんが「屈折異常を相殺する度数」と言うこともできるかもしれません。
この度数を基準にして、お客様のご要望に沿う度数を模索していくのが普通です。
お客様の「あるべき状態」をまず把握したうえで、次のステップへ進んでいくのです。
ですから、一見無駄な作業のように感じられるかもしれませんが、ご理解ください。


ところで、この度数は、いわゆる「遠くを見るためのベストな度数」になるわけですが、仮にお客様が「遠くをはっきり見たい」という要望があっても、この「ベスト」がお客さまにとっては必ずしも「best」にはならないことが往々にしてあるのです。

ここでいう「best」というのは「comfortable」という単語に置きかえることが可能です。
つまり、「遠くを見るためのベストな度数」が必ずしも「遠くをはっきりと快適に見ることができる度数」にはならない、ということですね。

たとえば
・左右の度数差が大きすぎる
・今までのメガネの度数(もしくは裸眼)と比べて、度数の変化が大きすぎる
なんていう場合には、眼をあけているとクラクラしたり、座っているだけなら良いけれど立って動くと怖い、などという不快感が生じる可能性があるのです。

もちろん、「遠くをはっきり」ではなく、「近くをはっきり」といった要望であっても、さきの「ベストな度数」のみを基準に考えると「comfortable」にはならないことがあるわけです。

「best」な度数から「comfortable」な度数を導き出すためには、これまでの度数・用途・視力・年齢その他いろいろな要素を考慮する必要があるのですが、最終的に「この度数がcomfortableかどうか」を確認していただくために、「装用テスト」という作業が大変重要な意味を持ちます。

こんなフレームとレンズをかけて、実際に見え方を体験していただくことになります。

0912151.jpg

実際のフレームとは大きさが違いますし、レンズの種類も必ずしも同一ではありませんから、最終的にお客様に納品するメガネとまったく同じ状態を再現することはできないですが、それでもとても参考になるのです。

効果・違和感の有無を確認するためには、必要に応じて、それなりの時間、装用していただくことになります。

ですから、「5分でスピード検眼」なんていうのをうたうのは、どだい無理があるでしょう。

「時間がないから、さっさとやって」と言われても、なかなかそうはいかない場合があるのです。
(当店では、時間のあるときに出直していただくこともございます。)

納得のいくメガネを手にしていただくためには、どうしても時間がかかってしまうことがありますから、メガネをおつくりになるときは、お時間に十分余裕を持っておかれることをおすすめいたします。

関連記事
  1. 2009/12/15(火) 23:17:22|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://optkibebe.blog.fc2.com/tb.php/445-47c7ea06
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)