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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

見る方向でズレの量が変わる

以前のネタと被っていると思いますが、気にしないことにします。

複視(両眼複視)でお困りのかたがご来店されることが普通にあるわけですが、この時に問題になってくることの一つが、「視方向によって、複視の程度が変わるか否か」です。

つまり、正面を見ているときは上下の複視があり、上方を見る(両眼を上に向ける)と複視がひどくなり、下方を見る(両眼を下に向ける)と複視がなくなる、といったようなケースです。

複視の状態から両眼視をさせるためにはプリズムが必要になりますが、このようなケースをプリズムで対処するのはなかなか難しいです。
たとえば、上記のケースであれば、正面視での複視を解消させるプリズムを装用した場合、上方視ではプリズム量が足りないため複視が残り、下方視では不要なプリズムによる複視が起こるということになります。
(左右の度数差がある場合、度数差の組み合わせによっては、ある程度うまくいく可能性もありますが、稀かと思います。)

すなわち、「どの視方向でも両眼視が可能なようにプリズム量を変化させたレンズ」というものが存在しないということです。

近見時に外斜視になって複視が生じるような場合は、近見時のプリズム量を変えることのできる累進レンズというのが開発されてはいますが、それとて万能ではありません。

したがって、目的距離・角度に応じてメガネを掛け替えるとか、レンズの一部にフレネルプリズムを貼り付けて足りないプリズムを補うとか、フランクリン型のレンズ(詳細は割愛)にするとか、何らの策を弄する必要が出てきます。

が、複視が全くない、正常な状態と比べれば、やはり快適とは言い難いと思います。
こちらとしても不本意なのですけれども、どこかで妥協していただく必要があることをご理解ください。

なお、最終的には、片眼を遮蔽することで複視は解消できます。
当たり前ですが、それはそれで、不都合もあるわけで。。。



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  1. 2019/02/04(月) 23:50:01|
  2. 視機能・視覚・検査など
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