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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

不同視の場合によくあるパターン

たとえば、50歳くらいのかたと仮定して、「左右で度数差があり、普段は裸眼なのだけれど、合うメガネが作れるか」ということで、検査をしてみたら、完全矯正値が度数になったとします。(眼位については考えないものとします。)

右 S-1.50
左 S+1.25 C-0.75 AX90
40cmを見るための加入度1.75

このかたは裸眼の時、遠くは左眼、近くは右眼で見ている可能性が高いです。

そしてこのかたが完全矯正値を装用した場合、不同視を矯正したことによる違和感はないとして、何が問題になるかというと、遠くは見えるけれど近くが見にくいということです。

また、このかたに完全矯正値に加入度を付加した度数で40cmを見てもらうと、近くは見えるが遠くは見にくい、ということになります。

今までは裸眼で遠くも近くも見えていたものが、見えなくなるわけです。

一本のメガネで、遠くも近くも見たいとなると、遠近両用になりますが、このような不同視のかたは、単焦点なら大丈夫でも遠近両用になると違和感が大きくて、装用がしんどいということが起こり得ます。
(そもそも、単焦点ですらしんどいかたもいるでしょうが。)

そうしますと、近用鏡を作ったとして、遠くを見るときはメガネを外さないといけなくなります。
遠用鏡を作ったとして、近くを見るときはメガネを外さないといけなくなります。
(もしくは、遠用鏡ないし近用鏡にかけかえる必要があります)

今まで裸眼でよかった人にとって、これは非常に面倒くさいです。
結局、今のまま裸眼でいいということになりやすいわけです。

もう少し年齢を重ねると、裸眼でも近くが見にくくなりますから、その時は諦めて近用鏡を作る気になるかもしれません。
それまでは、メガネを掛ける(使いかたに慣れる)ためのモチベーションが上がりません。

また、モチベーションが上がるころには、左眼の遠視が加齢によって増えていたり、加入度が増えていたり、体の適応力が低下していたりして、不同視眼鏡そのものに慣れにくくなってしまう可能性もあります。

「裸眼では不自由だ」という明確なものがない限り、この手の不同視の人に早くからメガネをお勧めするのは、なかなか難しいという話でした。






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  1. 2018/09/19(水) 23:40:31|
  2. 視機能・視覚・検査など
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