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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

レンズ生地径

レンズをフレームに組み込む際、フレームのどの部分に瞳孔中心がくるかを確認し「レンズを組み込むための基準位置」を決めます。

1407211.jpg

そして、この「フレームの基準位置」に、「レンズの基準位置」を重ねます。
「レンズの基準位置」というのは、単焦点レンズなら光学中心、累進レンズの類なら「フィッティングポイント」と呼ばれる一点とするのが普通かと思います。

たとえば、単焦点レンズの光学中心がこの位置にあるとして、

ixy_20140721_31.jpg

ここと、さきの「フレームの基準位置」とが重なるようにレンズを削るわけです。

ixy_20140721_19.jpg


このとき、「レンズ生地径」というものを考慮する必要があります。

「レンズ生地径」というのは、メーカーから送られてくるレンズの大きさ(直径)です。

このレンズは80ミリ径

ixy_20140721_10.jpg
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このレンズは70ミリ径です。

ixy_20140721_11.jpg

通常、レンズの度数が強くなるにつれて、「レンズ生地径」は小さくなっていきますので、この度数なら何ミリの生地径になるかは、レンズガイドを見ながら確認します。

ixy_20140721_06.jpg

ただ、たいていの場合は、確認を怠っても問題とならないことが多いかと思います。
たいていの場合、というのは、一般的な骨格のかたが、骨格に合うフレームを選ばれた場合です。


要注意なのは、たとえば、年配の女性に多いのですが、顔の大きさに比してかなり大きめの枠を気に入られたのだけれど、PD(瞳孔間距離)が狭いようなケースとか、男性であれば顔の幅が広くて玉型サイズ64ミリのフレームがちょうどよいのだけれど、やはりPDが狭いようなケースです。

言い換えれば「大きなフレームと狭いPD」の組み合わせが危険信号ということです。

玉型サイズ64ミリ、鼻幅17ミリのフレームに対して、PDが62ミリの場合、

1407212.jpg

これに、75ミリ径の累進レンズの基準位置を合わせると、

ixy_20140721_27.jpg

耳側にレンズが足りない部分が出てきてしまいます。

1407213.jpg

逆に、この隙間を埋めるようにすると、

1407214.jpg

フレームとレンズの基準位置がずれてしまいます。

ixy_20140721_30.jpg

これでは使い物になりません。


単焦点レンズ(球面設計)の場合は、「偏心」という加工をメーカーに依頼することで、光学中心の位置をずらして作製することができるので、

ixy_20140721_32.jpg

このような問題は解決しやすいのですが、累進レンズはこの手が使えませんので、他のレンズメーカーや別のグレードのレンズなどでもっと大きな生地径の手配ができなければ、フレームを選び直していただくことになります。

お店の人に「生地が足りないので、つくれません」というようなことを言われたら、こういうことだとご理解いただき、生地に収まるフレームをお選びください。

また、通販でフレームを購入する場合には、このように「購入したフレームに、必要なレンズが入れられない」という事態が起こり得るといえましょう。


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  1. 2014/07/21(月) 23:39:09|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
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