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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

固視点

当店検査室の棚に置いてあるペンスタンドに鎮座している御仁。
製薬会社さんのくださったボールペンにくっついていたものです。

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これを何に使うかと申しますと・・・

と、その前に。


斜視や斜位の有無・程度をチェックするための手法として「カバーテスト」という検査法があります。

眼鏡店では、「カバー・アンカバーテスト」「交代カバーテスト」の2つの手法が、よく使われていると思います。

カバーテストの具体的な説明は省きますが、お客様の眼を遮蔽するためのものと、

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どこか一点を見ていてもらうための目標(固視点)が必要です。

遠見であれば、視力表に含まれている視表を固視点として用いるケースが多いでしょうし、

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近見なら、何らかのグッズをお客様の眼前に提示することになります。
(下図でいえば、左手に持っている棒についている黄色い玉が固視点になります)

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「カバー・アンカバーテスト」「交代カバーテスト」であれば、これで普通は事足ります。


別の手法として「プリズムカバーテスト」というものがあり、これを行なうときにはプリズム量を測定するために「プリズムバー」を使うのが簡単です。

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片手に遮蔽版、片手にプリズムバーを持って、カバーテストを行なうのですが、

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遠見では問題なくても、近見で問題が生じます。
固視点を持つために、手が一本足りないのです。

別のスタッフに、固視点を持ってもらえばよいかもしれませんが、1人しかいなければ自力で何とかするしかありません。

ペンスタンドに固視点のついた棒を立てる方法とか、

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こんな類のシールを

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メガネのブリッジ部分や

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メガネがなければ、額に貼り付けて

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そこを見ていてもらうといった方法もあります。


カバーテストの固視点は、なるべく小さいほうが良いとは思うのですが、検査する相手が子供さんの場合、注意を引きやすくするために、大きめのものや、音が出たり動いたりするようなものを用いることもあります。

近見用各種

ixy_20140126_02 a

遠見用は、他の人に手伝ってもらってパペットを使ったりします。

ただ、こうしたグッズはプリズムカバーテストでは手が足りないので使えません。

冒頭のフィギュアは、少しでも目立つものをという観点から、メガネフレームに取り付けて、

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プリズムカバーテスト時の固視点として使えるようにしているのでした。

1401261.jpg


「おちょくっとんのか?」と言われると身も蓋もないのですが、こちらは大真面目です。

今の時代の子供さんにとって、この御仁が有名であるかは疑問ですし、気味悪いだけのような気もしますが、検査者は「よりベターな方法はないか」と、常に試行錯誤を繰り返しているのだと、お察しいただければ幸いです。


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  1. 2014/01/26(日) 22:41:25|
  2. 視機能・視覚・検査など
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