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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

弱視?

「弱視なんですけど、メガネつくれますか?」
といった感じの問い合わせが、たま~にあります。

「裸眼視力が0.0幾つとかなんですけど」
「今のメガネより、見える度数にしたいんですが」

お電話で正確にお答えするのは難しい部分もあるので、よろしければ一度ご来店いただいて・・・
という流れになるわけですが、実際にそのかたの度数測定をしてみると、左右どちらも1.0以上の矯正視力が出たりします。

これは「弱視」ではありません。
つまり、裸眼視力が低いことを「弱視」と思われていたご様子。


では、「弱視」とはどういう状態のことを指すのでしょうか。

日本語で「弱視」といった場合、二つの意味合いで解釈されます。
1つは、"partially sited"などと称される、いわゆる視覚障害の範疇に入るもの。

もう1つが"amblyopia"と称されるもの。
医学的に弱視といえば、こちらになりまして、今日の話題となる「弱視」は、こちらについてです。

『現代の眼科学』(金原出版)での定義は、

「器質的変化がないか、あってもそれでは説明がつかない視力障害。すなわち、視力障害はあるが、眼底検査その他の検査を行なっても、眼球や視神経などにそれに相当する異常を認めないものである」

となっています。


ひらたくいえば、視覚が発達する時期(特に乳幼児期)に、斜視・屈折異常・視性刺激の妨げとなる様々な要因があって、矯正視力・視機能が低下したまま向上しない状態です。
メガネやコンタクトレンズを用いても、最高矯正視力が20/30(少数視力で約0.7)よりも悪い状態となります。

裸眼の見えかたと

1308281.jpg

矯正しての見えかたとが

1308281.jpg

ほとんど変わらないことも珍しくありません。


たとえば、斜視があって、複視を避けるために斜視眼に抑制(視覚情報を脳に送らない)が生じると、斜視眼には正しい刺激が与えられませんから、視力の発達が阻害されます。

片眼は正視、片眼に中・強度の遠視があるような場合、これをほったらかしとていると、常に正視眼で視覚情報を得る習慣がついてしまうため、遠視眼の視力の発達が阻害されます。

あるいは、先天性の眼瞼下垂や白内障などで、網膜にきれいな視覚情報が映らなければ、同じように視力の発達は阻害されます。


視力の発達が阻害されたまま、ある時期を過ぎてしまうと、以後眼鏡やコンタクトレンズを用いても、視力の向上が得られなくなります。

ですから、3歳半健診・就学前健診などで、そういった要因がないかをきっちり見極めることが、とても大切になりますし、必要があれば正しい視覚刺激を与えるためのメガネの装用が極めて重要になるわけです。

眼鏡装用をはじめとする適切な治療・対応で、最終的に矯正視力が1.0近く(以上)まで上がったのなら、それは既に弱視ではありません。

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  1. 2013/08/28(水) 23:43:40|
  2. 視機能・視覚・検査など
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