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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

ポラテスト?

当店のホームページをご覧になったと思しきかたからのメールで、「そちらでは、両眼視の検査はやっていますか?」といった質問がくることがあります。

「ホームページを見てもらえれば、わかると思うんだけどな。わかりにくいのかな?」などと思いつつ、「はい、対応可能でございます」といった趣旨の返信をします。

それから、ごくごくたまにですが「ポラテストはやっていますか?」という質問もあります。
これに回答するにあたっては、質問者さんのおっしゃる「ポラテスト」が何を指すかということを、見極めないといけません。


まず、偏光視表(Polarized chart)を利用しての眼位検査を総称しての「ポラテスト」とおっしゃっているのなら、当店は遠見用にはこちら、

十字テスト

ixy_20121218_01.jpg

コの字テスト

ixy_20121218_02.jpg

近見用にはこちらの視表がありますので、

1212185.jpg
1212186.jpg

「はい、やっております」という返信が一応できるのですが、実のところ、私の中では「ポラテスト」というのは別物です。
十字テストやコの字テスト単体であれば、それは「一部融像除去斜位(associated phoria)」の測定をしているだけだと考えます。


なぜなら、「ポラテスト」と言われたら、私はドイツのハーゼ教授が提唱した理論に基づくテスト法のことだと理解しているからです。

「ポラテスト」は、上記の遠見用の視表の他に、こんな視表や(実物がないので、印刷物ですみません)

1212183.jpg
1212182.jpg
1212181.jpg

(必要に応じて?)こんな視表を用います。

1212184.jpg

「組織的に構成されたテスト」を通じて「無理のない中心窩両眼視」が行なえる状態にしていくものです。
つまり、一つ二つの視表をつまみ食い的に使うのではなく、一連の手順に沿って検査を行なっていく必要があるわけです。


私はポラテストについては、眼鏡学校の講義で数回、概論というか表面的な話を聞いただけで、それ以上深くは学んでおりません。

ですので、「ポラテスト」をこの意味でとらえて質問されているのなら、「申し訳ありませんが、当店では対応ができません」という返答になります。


このハーゼ理論に基づく「ポラテスト」は「ドイツ式」と呼ばれることもあったりしますが、私はどちらかというと、21項目検査に基づく体系的・非体系的データ分析やビジョントレーニングなど「アメリカ式」寄りのスタンスを取っています。

ドイツ式・アメリカ式のどちらがよいのか・正しいのか、と問われても、私は「ドイツ式」をきちんと学んでいないので答えようがありません。
ポラテストの内容に関して、なるほどと思うこともあれば、う~ん、そうなのかなぁと思うこともあります。

同じ単語であっても、解釈が微妙に違ったりもしますし、たとえは悪いですが、宗教みたいなもので、片方にどっぷり浸かっていると、他方のことはなかなか理解できないと思います。

機会と時間があれば、ポラテストを一から学んでみたいのですが、文献が少なく、視表も入手しづらく、敷居が高いです。
かといって、見よう見まねで、体系的な理解をせずに、ただ上記の視表を使って検査をするだけで「ドイツ式をやっています」と吹聴するようなこともしたくはありません。


「ポラテストは、やっていますか?」という質問をされる人は、ポラテストをしてほしいのだと推測しますが、ポラテストに精通している検者は、国内にそれほど多くはないと聞いています。
私の面識がない人をご紹介するのもどうかと思いますので、関西圏にお住いのかたでしたら、下記のお店をお訪ねになるとよろしいかと。

ナルホ堂
ジョイビジョン奈良・オプト松本






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