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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

枠替え

メガネのフレームが壊れてしまって、店頭での即日修理も困難な場合、フレームを交換せざるを得ないことがあります。
当店では、フレームの接着(ロー付け)が必要な場合は、業者に委ねていますので、日数がかかってしまうのです。
wakukae.jpg

このとき、同じフレームがあればまだしも、取り寄せすら不可能な場合には、全く別のフレームにレンズを移し替えることになります。
wakukaesumi.jpg
上のフレームに入っていたレンズを、下のフレームに入れ替えました。

全く同じフレームでなければ、ほとんどの場合にレンズの形(玉型)は違いますから、レンズを新しいフレームにうまく合うように削る必要があります。
場合によっては、レンズの形に合うように、フレームの形をちょっといじるケースもあるのです。

このとき、幾つかの注意点があります。

まず、壊れたフレームの玉型よりも、入れ替えるフレームの玉型のほうが小さくなくてはなりません。
極端な例を示せば、
ookisugi.jpg
上のフレームのレンズは、下のフレームにははまりません。
下のフレームの形をどういじろうが、大きさが絶対的に違います。
こういうことです。


また、どんな枠にも移し替えができるとは限りません。
レンズの度数や種類によっては、フルリム(上記画像のようなタイプ)からナイロールやふちなしへの入れ替えができないこともあります。

ふちなしフレームが壊れた場合は厄介です。
futinasiwakukae.jpg
レンズにあけた穴の位置や、レンズ側面のカーブが合うフレームを探すのは、なかなか難しいですし、フルリムやナイロールに入れ替えるのであれば、相当小さな玉型にしないと穴が残ってしまいます。


もう一点。
レンズには光学中心とかアイポイントと呼ばれる箇所があります。
通常は、この箇所と瞳孔中心との位置関係を考慮して、フレームにレンズを組み込みます。

枠を別のものに変えると、この位置関係が微妙に狂うことがあります。
レンズ度数が弱度であれば、それほど問題にはならないことが多いですが、強度数であったり累進レンズだったりすると、「レンズは移し替えれたけれど、使用に堪えない仕上がり」になることも起こり得ます。

そのため、我々技術者は、この位置関係がなるべく狂わないような枠を探さなくてはなりません。
それには、壊れた枠の鼻幅(左右の玉型間の距離)よりも広い鼻幅を持つフレームを探すことが大切です。(玉型によっては、相当広い鼻幅でないと狂いが生じてしまうこともあります)

壊れた枠の玉型が小さければ小さいほど、合うフレームを探す作業は大変になります。
当店には、「玉型が小さく、鼻幅の広いフレーム」が、それなりの本数ありますので、「使用に耐える範囲でレンズを移し替える」ことに関しては、何とかなる場合が多いです。
wakukeyou.jpg

ただし、実際のところは
・玉型が小さいのは嫌だ
・フレームのデザインや色が気に入らない
・値段が高い
などの理由で、おすすめしたフレームを拒否されるケースも出てきます。

そのようなときには、多少の狂いが生じても、お好みの大きさやデザインの枠を選んでもらうこともありますし、当店ではお役にたてないということでお断りさせていただくこともあるわけです。


枠替えに関しては、結構簡単に考えておられるお客様が多いように感じます。
けれども、枠替えにはいろいろな制約があるというのが、本当のところです。

「安いのでいいんだよ」なんてことをよく言われますが、どんなフレームでも合うわけではないので、
ご希望に添えないこともあります。

その点はひとつ、ご了承ください。
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  1. 2009/04/03(金) 23:54:15|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
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