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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

カイロスコープ

こちらの小道具は、

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「Single Oblique Mirror Scope(シングルオブリークミラースコープ)」という名称で売られているものです。

眼科関係者のかたには「カイロスコープ(Cheiroscope)の一種です」と伝えると話が早いかもしれません。

同時視融像立体視の有無を確認すること、およびトレーニングが可能な小道具です。


二種類のカードを用意して、

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一枚を左の壁面に留めます。

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もう一枚は、底面に置きます。

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上部にある二つののぞき穴(左右それぞれに+5Diopterのレンズがついています)から、覗き込みます。

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このとき、右眼には底面の絵が見えます。

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問題は左眼なのですが、小道具の内側に斜めにくっついている板に鏡がついておりまして、

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この鏡に、壁面に取り付けた絵柄が映るようになっています。
その結果、左眼には、鏡に映った図柄(設置した図柄が反転しています)が見える仕組みです。

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こうすることで、右眼と左眼とで別々のものを見る環境が用意されることになります。

見ている図柄は微妙に類似していますし、下側にある二重丸の内側にはズレがありますので、

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立体視が得られる人であれば、アイスクリームの上下に絵が見えて、二重丸の内側の丸が浮き上がって見えます。

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この状態で、底面に置いた図柄を左右に動かしつつ、同じ見えかたを維持できるように努力することで、

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輻輳力や開散力を増強していくトレーニングが行なえます。


しかし、この「カイロスコープ」の醍醐味というか、一番の利用価値は、「カイロスコピックトレーシング」と呼ばれるテクニックにあるといえましょう。


左眼には先ほどと同じ図柄が見えるようにセットしておいて、底面に紙を置きます。
右手にペンを持ち、穴を覗き、左眼に見えている図柄をペンでなぞっていきます。

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これは、実際に体験してみないと理解していただきにくいと思いますが、もし適切な同時視が得られていれば、左眼で見ている図柄とペン先が頭の中で一致して見えるので、きれいになぞる(もちろん実際には、本当になぞっているわけでなく、紙の上にペンを走らせているわけですが)ことが可能です。

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もし、同時視がうまくできなければ、ペンと紙しか見えない、絵しか見えない(ペンが見えない)といった状態になったり、図柄とペン先とをうまく一致させることができないため、上手になぞることができません。

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このトレーシングをコツコツと続けていくことで、両眼を同時にうまく使うという意識を養っていくことができれば、少しづつ図柄とペン先が一致するようになり、書きあがる絵もオリジナルの絵に近くなっていくのです。

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  1. 2012/08/28(火) 23:07:23|
  2. 視機能・視覚・検査など
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