FC2ブログ

キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

固視

たとえば「読書の効率が非常に悪い」というような場合、「眼位(斜位・斜視)」や「輻輳・開散」といった両眼のチームワークをチェックするほかに、「眼球運動」の精度も確認します。

この「眼球運動」を確認するにあたっての大前提が「固視(Fixation)」が正確であるということ。

「固視」というのは、端的に言ってしまえば「ある物体を注意して見ている状態」ということになりますでしょうか。
「ここを見てくださいね~」と指示した時に、きちんとその場所見ることができるか、ということです。

固視が不安定な状態で読書をはじめとする眼を使うパフォーマンスを行なうことは、「オールスター水泳大会」などで見られたような、「水面に置かれたボードの上を、積み上げたざるそばを落とさないように正確に走ろうとする」ことと同じで、非常に大変です。

もちろん、斜視があれば「両眼固視」は不可能ですし「単眼固視」ではあっても「偏心固視」という状態になることもあります。弱視であったり眼球振盪であったりといった、機能的・神経生理学的な要因があれば固視は不安定になります。
このように、固視について詳しく説明しようとすると、どんどん深みにはまっていってしまいますので割愛しますが、視覚認知系の弱さがあって当店での検査を希望されるお子様の場合は、眼球運動が苦手なことが多いので、必然的に固視のチェックが必要になります。

それには、いろいろなチェック法があるのですが、私がこのときに知りたいのは「注意の持続」ができるかということなので、ごく簡単に行ないます。


検査対象者の眼前40cmに、このようなターゲットを提示し、視線がターゲットから外れないかをチェックします。
「くまさんの、お鼻を見ていてね~」ってな感じです。

1206182.jpg

本来は、小さな文字視標を使うべきですが、子供さん相手の場合は興味を引いてもらう必要があるので、玩具系を用いています。

10秒以上持続してみていられるのが理想ですが、5秒頑張れればよしとします。

どうしてもキョロキョロしてしまう場合は、対象者の親指にシールを貼って、

1206181.jpg

その指を眼前に突き出してもらい、ターゲットとします。

IMG_0789ZZ.jpg

このほうが、固視が持続しやすいケースがあるのです。


こうしたチェックの結果、固視が不安定であれば、眼球運動のトレーニングに入る前に固視をトレーニングするほうがベターですが、こういうケースでの固視トレーニングはなかなか難しいというのが正直なところです。


関連記事
  1. 2012/06/18(月) 22:58:23|
  2. 視機能・視覚・検査など
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://optkibebe.blog.fc2.com/tb.php/1410-3444f094
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【固視】

たとえば「読書の効率が非常に悪い」というような場合、「眼位(斜位・斜視)」や「輻輳・開散」といった両眼のチームワークをチェックするほかに、「眼球運動」の精度も確認します。この「眼球運動」を確認するにあたっての大前提が「固視(Fixation)」が正確であるとい...
  1. 2012/06/20(水) 18:07:39 |
  2. まとめwoネタ速neo