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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

ターレット式検眼器

当店で使用している「ターレット式検眼器」、一般には「フォロプター」とか「ビジョンテスター」などと呼ばれることが多いです。

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屈折度数や視機能検査の時に使うものですが、これは手動式で、最近は電動式のものが主流のようです。
眼鏡店では使用しているところが多いと思います。

一方、眼科では、テストフレームとテストレンズを使用するところがほとんどだと思います。

ターレット式検眼器の場合は、「器械近視」、つまり近視(マイナス度数)が強めに測定されてしまう、という現象が起こりやすいと言われていますので、その辺の事情も加味されているのかもしれません。
ですので、ターレット式の場合は、最後に必ず、仮枠とテストレンズとで、確認をすることが大切だと思います。

だったら、最初から仮枠とテストレンズで測定すりゃあいいじゃねぇか、という話になりますね。

ただ、ターレット式のメリットもあります。
最大のメリットは、レンズを入れ替える時間が大幅に短縮される=測定時間の短縮効果が大きい、ということです。
レンズを変化させながら行なうレチノスコピーをやるのにも便利ですし、融像幅の測定しやすさにも軍配が上がると思います。
電動式であれば「何やらすごい器械で測ってもらった」という安心感とか信頼感というのも、持ってもらいやすいのかもしれません。

デメリットとしては、さきの器械近視発生リスクの他に、小さな子供さんや車いすの人など、セッティングがうまくできない場合があることや、検査中のお客様の様子・表情が観察しにくいという点が挙げられます。
私は、横須賀米軍基地での臨床研修中、どうも反応がないなと思っていたら、寝られてしまっていたということがありました。

度数測定中は眼とレンズまでの距離を極力近づけたいわけですが、睫毛が覗き穴のレンズに触れていても検査中はわかりにくいというのもあります。
瞬目のたびにレンズが汚れていても気が付かないということが起こり得ます。

視力の出にくいとの場合、一段階ずつの度数の変化はわかりにくいので、二段階とか四段階といった大きな変化で比較をさせたいのですが、これはターレット式の苦手なところです。
(最近の機種では、簡単にレンズの変化単位を切り替えできるようですが)

なので、それぞれ一長一短はあるわけです。

当店では、妻は仮枠とテストレンズで測定をします。
私は場面に応じて使い分けますが、強度近視のかたや、ご年配のかた(どちらも、当店でで多いお客様です)の屈折度数測定の場合は、仮枠とテストレンズを使います。
眼鏡学校でもアメリカでも、ターレット式ばかり使っていたので、仮枠で検査するのは慣れるのに時間がかかりました。

電動式に慣れている人の場合、万一故障が起きて使えなくなったら、仮枠でやるしかなくなりますので、万一に備えて、仮枠での測定は練習をしておいたほうが良いと思います。
特にクロスシリンダーテストは、慣れないと手が震えますので。







  1. 2019/03/13(水) 23:50:17|
  2. 視機能・視覚・検査など
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