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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

白内障があるとメガネを作ってはいけないのか?

お電話でのお問い合わせでした。

要約すると下記のとおりです。

・以前から当店を利用しているが、数年前、当店で「白内障があるからメガネは作れない」と言われた
・当店で断られたため、やむを得ず、他店で作ってもらった
・他店で作ってもらったメガネが見えにくくなってきたのだが、やはり当店では白内障があれば作らないのか

まず、「当店で白内障があるからメガネは作れないと言われた」ということに関してですが、お客様は「間違いなくそう言われた。男の人に。ザマさん、でしたっけ」とのこと。

当店には「ザマさん」はいませんが、男だとおっしゃるからには、私のことでしょう。
それはいいとして、私は「(あなたは)白内障がある」とは言いません、というか、言えません、絶対に。

なぜなら、「白内障」だと断定できるような検査は、しないからです。

仮に、私に白内障だと断定できるだけの技量があり、かつ必要な検査をしたとしても、「あなたは白内障です」とは言えません。
これは「診断」になりますので、医師の領域です。


たとえば、当店で検査をした結果、十分な矯正視力が得られず、レチノスコピーでの反射光が一般的な見えかたではなかったり、オートレフの信頼度が低かったりしたときは、眼科受診をお願いします。

「私は医師ではありませんから、具体的なことは何も言えませんが、たとえば白内障とか、黄斑変性とか、いろいろな眼の病気、聞かれたことがあると思うのですが、そういった眼の病気があるとメガネを掛けても十分な視力が出ないことがありますから、まず眼科に行かれて、調べてもらったらいかがですか」
ということは伝えます。

もしかしたら、それを以て、「白内障だと言われた」とおっしゃっているのかもしれません。
確かに「白内障」という言葉は使っていますが、「白内障だと断定した」ことにはならないと私は考えています。

これも、今となっては、言った・言わない、の水掛け論になりますから、話を先へ進めますと、仮に「白内障と思しき」様子が見てとれたとして、「あなたのメガネは作らない」と言うかいうと、少なくともそういう言いかたは、これまで、した記憶がありません。

「今、お調べしましたけれど、お使いのメガネを掛けての(もしくは裸眼での)視力と比べて、ほとんど違いが出せません。これでは新しくされても、効果がありませんから、お作りされても、もったいないのではと思いますよ。もちろん、レンズが傷だらけだからとか、フレームに飽きてしまったとか、見えかた以外のところに価値を感じていただけるのなら、お作りはいたします。でも本当は、さきに眼科さんに行ってほしいんですけどね。」
そういったことを言うはずなんです。

もし、当店でお調べしたわけではなく、「白内障があると言われているのだけれど、メガネは作ってもらえますか」というようなお尋ねをされたのだったとしても、前述のように「作ることにメリットを感じていただけるなら、おつくりします」というはずなんです。

でも、お電話主のかたは「いや、そういう細かい説明は受けていない。ただ白内障だから作らない、としか言われていない。歳は取っているが記憶は定かだ」とおっしゃる。

唯一の可能性として考えらられるのが「白内障の手術をしないと見えるようにならないと言われている。でも手術はしたくないので、メガネを作ってもらえますか」というお尋ねだった場合でしょうか。
それに対して「手術をしないと、と言われている時点で、眼鏡の効果はないのかと思いますけれども。」ということで終わってしまったのかな、ということです。
「少しでもマシになるか、調べるだけ調べてみましょうか」という流れにならなかったケースです。


いずれにせよ、幾ら私が「そのようなことは言っていない」と申し上げたところで、結果として、そのように受け取られてしまっているわけですから、これは私の言いかたに誤解を招いてしまうようなところがあったのでしょう。
そこは反省すべき点だと思います。

ともかく、このかたは、そのように言われた(らしい)ことに憤慨はされておられるでしょうが、それを責めるというよりも、「以前はそうでも、今なら作ってもらえるのか」ということをお知りになりたいわけですから、それに対しての返答が必要です。

「もし、そのように受け取られる発言があったのでしたら大変申し訳なかったのですが、改めてご来店いただければ、見え具合がどうかはお調べいたします。その結果、もしかしたら、大きな改善はないかもしれませんが、それでも構わないとご納得いただけるのであれば、もちろんおつくりいたします。」
そのようなことをお伝えし、ご来店いただけることになりました。
(眼科は受診済みです。)


結論的には、白内障に限らず、何らかの眼疾患がある(もしくは、あると思われる)からといって、無条件に作製を拒否することはしません。
当方としては、良好な矯正視力が得られないのであれば、まず眼科受診をお勧めします。
受診済みであったり、受信を拒否される場合、見えかたの向上を目的とした眼鏡作製はあまり意味があるとは思えないことをお伝えしますが、ご本人が、見えかた以外の要素に価値を見出していただけるのであれば、おつくりします。
レンズを新しくした、というだけで、何となく見えるようになった気がする、ということもありますし。

要は、当方とお客様との合意確認が得られればおつくりします、ということになりますでしょうか。

そういったスタンスでおります。


  1. 2019/03/09(土) 23:50:53|
  2. 視機能・視覚・検査など
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