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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

相性の悪いかた

お客様からの質問は、えてして漠然としたもの、正解が1つとは必ずしも限らないもの、が少なくありません。

たとえば、「○○はできますか?」という質問に対して、「できます」と答えられれば簡単ですが、「○○の場合はできます」「物理的に可能ですが、○○といった問題が起きます」などと、注釈が付くことが多くなります。

誤解を招かないためには、さまざまな可能性を踏まえて返答することが、あとあと無用なトラブルが生じることを回避できると私は考えているため、どうしても質問に対して簡潔に答えることが苦手です。

なので、(私から見れば)短絡的な回答を欲されるかたとの相性は悪いです。
特に電話では、その傾向が強いです。
短絡的であっても、知識のないかたにとっては、それで十分だったりすることもあるとは思うのですが。


先日のお電話での質問は・・・
(以下、詳細部分は数値をぼかしたり、変えています)

・自分は60代
・5年前の度数が-5.5Dで、先日の度数が-7.5Dだった
・60代で-7.5Dというのは、妥当なのか?

というもの。

多分、このかたにとってのベストアンサーは、

「妥当です」

ベターアンサーは、

「年齢別に、これくらいの度数が多いといった統計は存じ上げません。60代で-2Dの人もいれば、-10Dの人もいます。-7.
5Dであっても、問題はないと思いますよ」

といった感じだったのかもしれません。


実際のところ、「妥当か」という問いに対しては、妥当とみなす定義がわからないので、答えにくいです。

また、「-7.5Dであっても、問題はないと思いますよ」と前述しましたが、このかたは比較的度数の変化が緩やかになるはずの年代なのに、5年間で2Dの近視化が起きています。
ここで気にしないといけないのは眼疾患と矯正視力です。

ですから、「眼科で眼疾患の有無を診察した結果、眼疾患がなく、良好な矯正視力が得られているのであれば、-7.5Dであっても、問題はないと思いますよ」というのが、より正しい言いかたになります。

ですので、できる限り誤解がないよう、背景をいろいろとお伺いしたのですが、その結果・・・

「自分が聞きたいのは、妥当なのか、ということだ。もうお宅には聞かない(行かない?来ない?よく聞き取れませんでした)からいい。」ということでガチャ切りされました。
当店のお客様であったのなら、これで1世帯プラスアルファの顧客を失なったことになります。

ご希望に添う回答を最短ルートでできなかったのは、私に問題があるのは百も承知しています。
あえて乱暴ないいかたをすると、短絡的に「妥当だと思いますよ。今、他のお客素様の応対中なので、申し訳ありません。」とあしらってしまえば済んだのかもしれません。

でも、私はそういう応対・説明はしたくないし、「妥当」の定義もわからないのに、妥当だと言うこともできないのです。
不器用な人間ですので、限られた情報から相手の求める言葉を端的に返すことはできません。
ブログも長文になります。

それが私の特性であるということをお含みいただいた上で、ご質問・ご来店いただくと、お互いにハッピーではないかと思います。
よろしくお願いいたします。




  1. 2018/09/01(土) 23:55:39|
  2. 当店のこと、あれこれ
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