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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

プリズムメガネはどこのメガネ店でも作れますか?

上記タイトルのような質問をいただくことがあります。

プリズムメガネは、メガネ店を名乗る以上、どこのお店でも本来はできるものです。

ですが、お店の方針により、大きくは下記の3つにわかれるのではないかと考えます。


①処方箋・自店測定を問わず、プリズムメガネは扱わない

プリズムメガネを扱う場合・・・
「偏心」という手法を用いない限り、プリズムレンズは特注レンズとなり、レンズの仕入れ価格が上がります。
加工のミスが出たり、一旦納品したはけれど見えかたに不具合があり作り直したり、といったリスクが上がる可能性があります。
知識や技術習得のため、それ相応の社員教育が必要になります。
お客様への説明、(自店測定の場合には)測定・決定に時間がかかります。
うまくいかない場合、お客様にご迷惑をかけることになり、それは自社のブランドイメージを損なうことにつながるかもしれません。

他にもあるでしょうが、いずれもさまざまなコストがかかります。
企業として利潤を追求するのは当然であり、そのために不要なコストはカットするのも当然です。

プリズムメガネを扱うために生じるコストと、プリズムメガネを扱わないことによる機会ロスとを比較したときに、前者のほうが不利益が大きいと判断するのであれば、あえてプリズムメガネを扱わない、「必要な人は他のお店をご利用ください」というスタンスは、、経営的側面からみればドライというか潔い選択だと思います。


②処方箋によるプリズムメガネは扱うが、自店測定でのプリズムメガネは扱わない

「プリズムメガネは眼科医の処方に基づいてつくるものである」という経営者の方針があったり、自店に測定におけるコストをかけたくない、あるいはプリズム量の測定・決定に不安がある、といったような場合は、このパターンになることもあると思います。



➂処方箋・自店測定を問わず、プリズムメガネを扱う

自店測定を行なう店であっても、突発的な複視であったり、何か気になることがあったりする場合は、まず医師の診察をお勧めすることになります。


どのパターンになるかは、お店によって異なります。
ですから、上記の質問に対しては「お店によって異なるので、直接お尋ねください」ということになります。


あと考えられるのが
④処方箋によるプリズムメガネは扱わない。自店測定のみ扱う
というパターン。

確固たる信念と自信があるお店の中には、このパターンを取っているところがあるかもしれません。


ちなみに当店は③になります。


●2018年8月28日補足●

眼鏡店がプリズムメガネを扱わないということに関しては、個々の方針があるかと思いますので、私がどうのこうの言うことではないと思っています。
ただ、本来はプリズムメガネが必要(もしくは医師の診察が好ましいと思われる)なのに、それを承知で(もしくは知らなくて)プリズムなしのメガネを販売するのは、好ましくないと考えます。

つまり、プリズムメガネを扱わないのであれば、「お客様にはプリズムメガネが効果を発揮するかもしれないのですが、当店では扱っておりませんので、○○眼科さんを紹介します」などといった、適切なアドバイスができるだけの知識は必要ではないかと考えております。


  1. 2018/08/25(土) 23:38:11|
  2. 視機能・視覚・検査など
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