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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

どこで学ぶか

当ブログでは、たまに視機能や視覚機能などについての真面目な話をしています。

しかし、正しい記述をするのは、なかなか大変なもので、説明不足により誤解を招いたり、わかりにくかったりということが、あるかと思います。
その点は、私の力不足であり、率直にお詫びをします。

難しい内容であっても、一般の人が何となくでも理解できるように、ということを意識はしていますが、やはり眼鏡業界や医療関係の人に読まれることを念頭に置いた記述になります。
「コイツ、わかってねぇなぁ」と思われることは極力避けたいと考えています。

それは、当店のお客様にいろいろな説明をするときも同じです。
「この人は、覆面調査員(同業者)かもしれない」と思って、心してお話しをするときが少なくありません。

当たり前ですが、そのためには正しい説明をすることが不可欠ですし、そのためには正しい理解をしておくことが大前提となります。

私がお話をするときの元になる知識は眼鏡学校およびオプトメトリー学部を通じて学んだものです。
妻は視能訓練士という国家資格を持っていますから、養成学校や眼科でのOJTを通じて学んでいます。

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なので、学術的に正しい、といいますか、定説とされている考えかたに基づいてお話をしているはずです。

ところが・・・

眼鏡店というのは、何らかの専門教育を受けていなくても勤務・開業ができます。
専門教育を受けずに業界に入ったかたは、眼鏡学校の通信教育で学ぶという手もありますが、そうでなければ社内教育(といっても、ピンキリですが)であったり、業界団体やメーカーの主催するセミナーなどを通じて、知識を身に付けていきます。

ただ、それですと、体系的な学習というのがやりにくい部分もあり、どうしても知識が断片的になってしまう傾向があるように感じますし、実際にそういう意見も聞いています。

ですから「どう学ぶか」ということが重要になってくるわけですが、その断片化している隙間を自身の経験則・解釈で埋めてしまうと、ときとして、本流とは異なる理解・理論(=学術的にはおかしい・同意できない、とみなされるもの)が生まれてしまったりもします。


それをそのままお客様に伝えていくとどうなるか、あるいは仲間に伝えていくとどうなるか・・・

ある理論・考えかた・やりかたが本流か本流でないかの判断ができない人(一般ユーザーや業界初心者)であれば、その人にとってはそれが「本流」となります。


そうしますと・・・

当店には、他店で「教育」というか説明を受けたお客様が来られますが、本流とは異なる教えを受けてしまっていると、それを是正するのに骨が折れるケースが少なくありません。

「あちらのお店では、こう言われた」「ネットでは、こんな風に書かれていた」「私は、こう教わった」などといった感じで、こちらの説明がすんなり入っていかないわけです。
それは私の話に説得力がない(一刀両断しない)ということもあるでしょうが、人間には、最初に学んだことを正しいと刷り込んでしまいやすい習性があるからではないかとも思います。

教える側が「わかりやすくするために」という大義名分のもとに、(学術用語ではない)新しい言葉を作って説明することもありますが、正しい知的バックグラウンドが備わっていない状態でそういう言葉を使うと、どこかで破綻が生じて、かえってわかりにくくなることもあるでしょう。

よくわかっていない人が、よくわからないままに、中途半端なことを伝播していったら、混乱を招くだけです。


誤解をされると困りますが、専門教育を受けていないことをダメだと言っているわけではありません。
過去に教育を受けていようがいまいが、我々の仕事は、生涯勉強です。

私自身、偉そうなことを言える立場にはありませんけれど、

足りないものをどこで学ぶのか、学びかた(学ぶ場所・学ぶ相手)を選ぶのはとても大切なのではないですか?
正しいことを伝えましょうよ。

ということです。




  1. 2014/10/19(日) 22:51:53|
  2. 視機能・視覚・検査など
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