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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

治療?

「子供にメガネが必要と言われたのですが」ということで、このような処方箋を持参されることがあります。

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「治療用」と書いてあるために、勘違いされることがあるのですが、これは「メガネを掛けなくても済むようになるための治療」ではありません。

「弱視の治療」という観点で申しあげれば、「適切なメガネを掛けることで、適正な矯正視力が得られるようにするための治療」です。

ですから、弱視が解消されたとしても、メガネは必要であることが大半です。


斜位や斜視の対処法として用いられる「プリズム」も同様です。
「プリズムメガネを掛ければ、その人が本来持っている斜位や斜視がなくなる」わけではありません。
斜位や斜視はあるけれど、プリズムを装用することで、視機能状態を改善させることが目的です。


眼精疲労がひどかったのだが、メガネを掛けたらそれがなくなり、おまけに体調もよくなった。
少なからず耳にする、ユーザーの話です。

だからといって、「適切なメガネを掛けることで、自律神経の不調を治すことができますか」と問われたら、「はい、治せます」とは言えないでしょう。
不調となっている根本原因が確定していないのに、「治す・治さない」は語れません。

「ずっと不妊治療を続けていても効果がなかったのだが、メガネを変えたら懐妊した」とユーザーに言われたとしても、「不妊の原因は眼にあった」とぶち上げるのは早計です。

「早くメガネを掛けないと、網膜剥離を起こしてしまいますよ」、本当にそうでしょうか。


メガネの効果をうたうことは大切だと思いますが、過度な期待や不安を煽るような表現は慎むべきですし、正しい情報を伝えていくことが我々の使命であることを、肝に銘じておかねばなりません。




  1. 2014/07/30(水) 23:53:38|
  2. どうでもいい日常
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