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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

薄型加工をしなかったら

凸レンズの仕上がりを薄くするためには、レンズ選択に関して言えば

1、屈折率を上げる(薄型レンズにする)
2、薄型加工をする(レンズの屈折率は同じでも、薄さが変わる)
3、1と2のコンビネーション

のいずれかを行なう必要があります。
(フレームサイズによっても影響を大きく受けますが、ここではその辺の話は割愛します)

以前、上記の薄型加工については紹介をしました。
全く同じ度数であっても、薄型加工をするのとしないのとでは、大きな違いが出ることがあります。

先日、

右 S+1.25 C-0.75 AX100 ADD3.00 075△B.D.
左 S+2.00 C-0.25 AX90 ADD300 075△B.U.
(屈折率は1.50)

このレンズを、うっかり薄型加工なしで注文してしまいました。
(累進レンズにおける上下プリズムの振り分けについて、ベースダウンを多めにしたほうが薄くなるのは承知しておりますが、前眼鏡とのからみなどもあって左右均等に振り分けましたことを、念のため付記しておきます。)

最初に右レンズを削っていたとき「やけに厚いな、何でだろうな」と思ったのですが、左レンズを削ろうとしてすべてがわかりました。

「やってもうた・・・」

慌てて薄型加工にて再注文しました。


どれだけ違うかというと、左レンズの比較ですが、

1406271.jpg
1406272.jpg

こんな違いがあります。
(どっちが薄型加工をしたものかは、言わないでもわかりますよね?)

薄型加工をすることにより、「レンズ外径」は変わりますが、

1406273.jpg

レンズの種類と度数は全く同じです。


ちなみに、この度数なら、「薄型加工」ではなく、「径指定」だけでもかなりの効果は出ますが、当店では原則として凸レンズは、薄型加工にて注文をしています。(薄型加工と径指定の違いは省略します)

ちなみに、薄型加工をするにあたっては、加工料金が発生するお店も多いと思いますが、当店は薄型加工料は無料にしています。

「加工料を払うのはもったいない、厚くてもいい」というお客様がいたとしても、さすがに仕上がりが、こんな状態では、

1406275.jpg

文句の一つも言いたくなるでしょう。
事前に厚みの予測を伝えたとしても、実物を見ないとイメージが湧きにくいのは確かです。

もし、眼鏡装用経験のあるお客様が、これまで使っていたレンズを他店さんで薄型加工にて作っていたら、「この店は何なんだ?」ということにもなりかねません。


それだったら、店の負担は増えても最初からこういう仕上がりになるように注文したほうが、

1406274.jpg

余分なトラブルを回避できます。


なお、今回はかなり極端な差が出ましたが、フレームのサイズや瞳孔間距離などの関係性によっては、薄型加工の効果がほとんど出ない場合もありますので、ご承知おきください。



  1. 2014/06/27(金) 23:26:18|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
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