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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

オプトメトリスト更新

日本オプトメトリック協会(JOA)認定オプトメトリストの更新が済み、新しい会員証が送られてきました。

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有効期限は、認定眼鏡士と同じく3年後の3月末です。
それまでに、必要な単位を取得するわけです。

以前にもお話ししましたが、日本オプトメトリック協会認定オプトメトリスト(以下、JOAオプトメトリスト)であれば、SSS級認定眼鏡士として登録できることになっています。
JOAオプトメトリストの更新に必要な単位は、認定眼鏡士の更新に必要な単位としても計上できるのですが、認定眼鏡士に必要な単位数を満たしても、JOAオプトメトリストの更新はできません。
JOAオプトメトリストの更新をするには、それよりも多くの単位を取得する必要があります。

つまり、JOAオプトメトリストとSSS級認定眼鏡士は同格ではないと考えるのが筋でしょう。


昨年秋、日本オプトメトリック協会主催のセミナーがありました。
その日の午前中に、JOAオプトメトリストの座談会があって、顔を出しました。
「JOAオプトメトリストについて思っていることを語ろう」みたいな趣旨だったかと記憶しています。

その会において、私が自己紹介の中で発した「日本型オプトメトリー」という単語に関して、具体的にどういう風に考えているのか聞かせてほしいという流れになりました。

明快に答えがでているわけではありませんが、自分が思うところとして次のようなことを述べました。

・JOAオプトメトリストとSSS級認定眼鏡士の違いを説明できる人は、ほとんどいないと思う
・眼鏡士ではなくJOAオプトメトリストとして何ができるのかを考えないといけない
・欧米のオプトメトリストが関与するジャンルの中で、日本で取り入れられるものを考えていくと、その一つとしてVT(ビジョントレーニング)がある
・日本型オプトメトリーということを考えたとき、VTは一つの核となるべきジャンルであると思う
・自店においては、妻が育児に忙しく、通常の眼鏡店としての業務とVTをひとりでこなしていくのはなかなか難しく、忸怩たる思いでいるのが現状である。

ちなみに、これは公言しませんでしたが、このような考えを述べるに至った背景には、JOAオプトメトリストとSSS級認定眼鏡士は別物であるという認識が私の中にあるからで。

では、両者の間の違いは何かと考えると、一つには「眼鏡で主訴(不具合)の解決(可能な限りの解決)を図ることができる」のが認定眼鏡士に求められることであり、JOAオプトメトリストであるならば「眼鏡だけでは解決できない主訴に対しても、眼鏡以外の対処法で解決・相談にあたれる」必要があるのではないかと。
その対処法の一つとして、VTがありますよ、ということです。

当然、VTが有効でない主訴もありますし、こういった対処法ができることだけがJOAオプトメトリストに求められている条件だとは考えていません。
ただ、少なくとも「眼鏡」以外にも、いろいろな「引き出し」を持つ必要があるのでは、と思うのです。


で、この持論、他のかたがたにはピンとこなかったようです。
VTをある程度学んでいないと、仕方ないかもしれません。


また、「一人のお客様の応対に1~2時間かかることはよくある」「眼鏡購入の前に、まずトレーニングを勧めてみることもある」「いろいろ調べた結果、眼鏡の購入に至らなかった場合、相談料をいただいている」などといった私のスタイルに、怪訝な顔をされました。
私と他のかたとの間に、ものすごい温度差があるような、そんな気がしたものです。

結局、「なんか噛み合わないなぁ」と感じたまま、会は終わったのですが、なんで噛み合わなかったのかを考えると、何十店舗もあるような眼鏡店に勤務しているかたが出席者に多かったからではないかと思っています。
組織で仕事をする以上、個人の理想よりも会社のルール・意向が優先されるのは当然ですし、「効率よく、売ってなんぼ」の世界では、私のようなスタイルを貫く人は異端児とみなされるかもしれません。

どれが正しい・正しくないかは答えが出るものでもないでしょうが、店や会社の運営に関して(ある程度)自由に意思決定ができる人と、そうでない人とでは、考えかたに違いが出てもおかしくないと思います。
なので、今度は小規模眼鏡店勤務者(経営者)限定のような場で意見交換ができると、また違った考えかたが聞けるかなと感じています。

いずれにしても、JOAオプトメトリストとSSS級認定眼鏡士の違いというのは、JOAオプトメトリスト各位が常に考えていなければならない命題であると思います。
同じでよいのなら、「JOAオプトメトリストという呼称」の存在意義はないでしょう。

※ここでいう「JOAオプトメトリスト」は、他国のいわゆる「Doctor of Optometry」とは別個のものであることを、念のためお伝えしておきます。
これに関する詳細はこちら。



  1. 2012/04/14(土) 23:19:42|
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