FC2ブログ

キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

VTって?

「VT」
この語句で検索をかけると、いろいろな専門用語がヒットします。

私が使う場合は「Vision Training」です。
アメリカでは「Vision Therapy」と称されることもありますが、「Therapy」という単語を使うのは、いらぬ誤解を招く恐れもありますので、「Training」を使うようにしています。

「見る」という力を向上させていくためのトレーニングだとご理解いただければよいかと思います。
(ここでいう「見る」というのは、単に「視力」を指しているのではありません。)


一口に「VT」といっても、いろいろなジャンルがあります。

たとえば、
1 両眼視機能異常(Binocular disorder)に対応するもの
2 両眼視機能不良(Binocular dysfunction)に対応するもの
3 視知覚・視覚認知(Visual perception/cognition)に対応するもの
4 スポーツビジョン
5 大脳視覚野へ受けたダメージに対するリハビリテーション
などなど。

私は、上記の2を学びたくて渡米したのですが、2と1は共通するところもありますし、4とも関連性が出てきます。
3と5に関しては、渡米するまでほとんど知識がなかったのですが、特に3に関しては講義もあり、クリニックでも携わってきましたので、私の場合は1~4までは対処できると思っています。

ただ、1に関しては、眼科医との綿密な連携が必要なことも多く、今の私の立場では首を突っ込みにくい感は否めません。
また、4に関しては、スポーツそれぞれに必要な眼の使いかたがありますし、それぞれのスポーツを自身でやっていないとわからない部分もあるでしょうから、細かなところまでアドバイスできる自信はありません。

なので、2・3が、一番自信をもって取り組める分野になるのかなと感じています。

必要な小道具もそれなりに揃ってはいますが、(たとえば、こんなの)

img_4200307062227380_351.jpg

ここ数年は店の事情もあり、大々的というか積極的に取り組むことができずにいます。
なので、せめて多少の情報提供くらいは、といった気持ちで、たまにこの場で小ネタを披露しているというわけで。


さて、私が「therapy」ではなく「training」という単語を使うのは、私ができるのは「治療」ではなく「訓練」だからです。
苦手なものを克服するために訓練をする、でも苦手であることの原因を治療するわけではないのです。

両眼を寄せるのが苦手だから、寄せられるように訓練をすることはできても、寄せるのが苦手であることの原因(斜視であったり斜位であったり)を治すわけではないということです。
ですから、その「原因」が及ぼす影響が大きいほど、訓練の効果を上げることは難しくなってきます。
どんなケースであっても訓練で対応できるのではなく、そこには限界もあるということです。

限界を超える部分を、どのような形でサポートしていけばよいかを考えることも大切になってくるのです。


たまに勘違いされてしまうことがあるので、ちょっと触れてみました。


  1. 2012/04/04(水) 23:08:00|
  2. ビジョントレーニング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0