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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

物が二つに見える

以前「複視」に関する記事をアップしました。
同じような内容になりますが、別の切り口から今一度。

「複視」には「単眼複視」と「両眼複視」がありますが、ここで話題にするのは「両眼複視」です。

つまり、片眼ずつ見ると1つだけれど

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両眼で見ると2つに見える、というケースです。

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上下に分かれたり、左右に分かれたり、斜めに分かれたり、原因によって分かれかたはいろいろあるかと思いますが、ある日突然こんな風になってしまった場合は、まずは医療機関での診察をおすすめします。

恒常的に二つに見えるわけではなく「疲れてくると二つに見える」「遠くのものは平気だけれど、近くのものは二つに見える」などという場合も同様です。

ただ、中には最初に眼鏡店に相談に見える人もいるかと思います。
あるいは、医療機関では問題ないと言われた上で、眼鏡店を訪れるかたもいるでしょう。

そういうかたが、ご自分の症状を眼鏡店に伝える場合は、次のような言いかたをされることをおすすめします。

「片眼で見ている分には1つに見えるのですが、両眼で見ると2つに見えるのです」

単に「物が二つに見えるのですが」と言うのではないところがポイントです。

そのお申し出に対して「遠くを見ているとき、近くを見ているとき、どちらでもそう見えますか」「上下に分かれますか、左右に分かれますか」「斜視があると言われたことがありますか」等々、少し突っ込んだ質問をしてくる担当者であれば、言いたいことは伝わっていると思ってよいでしょう。

そういう質問をする前に「では、ちょっと調べてみましょう」などと検査室に案内される場合もあるかもしれませんが、右眼と左眼を交互にカバーするようなテストをしたり、いろいろな方向に眼を動かせられたり、縦の棒と横の棒の位置関係を問われるテストをしたり、要は一般的な視力・度数測定とは関係なさそうなことをする担当者も同様です。

しかし、もし「あ、乱視が進んでいるのかもしれませんね」「少し度が変わってきているようですね」などと即答するような担当者だったら要注意です。
「では、今度時間を作って、度数を測ってもらいに参ります」と、お店を出られるのが賢明かと思います。

なぜなら、その担当者には、言いたいことが伝わっていないからです。
また、安易にそういったことを口にする担当者がいること自体、そのお店は「両眼複視」に対して不慣れであることを露呈しています。


当店に来られたあるお客様ですが、「見えかたがおかしい」とおっしゃるものの、どうおかしいのかを具体的に説明してくださいません。
「1つの物が2つに見えたりしませんか?」といったようなことをうかがっても、どうもハッキリしません。

とりあえず検査室にご案内して、幾つか検査をしてみた私は、もう一度お尋ねしました。
「私の持っているこのペン、2つに見えていませんか?」

ちょっとの沈黙の後、お客様が発した言葉は、
「だって、2つ見えると言ったら、乱視を入れるでしょ」
でした。

今まで、そういう対応しかされておらず、一向に問題の解決に至らなかったために、「2つに見える」と言うのが嫌だったのでしょう。

このような轍を踏まないためにも、ご自身の問題点をきちんと理解してくれる担当者を見つけることが大切です。

前述のような言いかた以外にも、いろいろな伝えかたはあるでしょうが、「おたく、(両眼)複視ってわかる?」みたいな相手の知識・技量を試すような尋ねかたをすると、話は早いですが角が立つかもしれないので気をつけましょう。




  1. 2011/12/20(火) 23:32:13|
  2. 視機能・視覚・検査など
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