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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

光に対する感受性が強すぎる場合の対処法

視力や両眼視機能の良し悪しや眼疾患の有無にかかわらず、(特定)の光(可視光線)に対しての感受性が強すぎるために、日常生活に不自由を強いられているかたがおられます。

空間の見えかたがおかしいとか、本の読み飛ばし・読み間違いが多いとか、焦点が合いにくいとか、症状は様々ですが、そういったかたたちが(特定の)可視光線を遮断することで、より見やすくなるというケースがあります。

「アーレンシンドローム」「ビジュアルストレス」などと呼ばれるもので、欧米を中心に研究がされています。


私は、この分野について専門的に学んでいるわけではないので、あまり余計なことを述べてもいけませんが、こういった問題に悩むかたたちのために何かできることはないかと考えたときに、手軽にご提案できるものがあります。

実は、前述のような症状に悩んでいて当店に問い合わせをいただいたかたから紹介されたものです。

こんなカラーシートなのですが、(クロスボウ社 A4オーバーレイ)

IMG_9873.jpg

たとえば読みたいものの上に、このシートを置いてみたときに、非常に見やすい色があるかどうかをチェックします。

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もし、そういう色があれば、その色のシートをお求めいただいて、本を読むときにはそのシートを重ねて読んでもらうことで、不快な症状を軽減させます。

このシートはA4サイズなので、必要に応じて切って使う必要がありますし、薄くてペラペラしていますので、読書に特化したツールとして、こちらも有効かもしれません。

クロスボウ社 リーディングルーラーワイド

IMG_9869.jpg

先ほどのシートと同じ色ですが、若干硬めになっているのと、読み飛ばしがないように基準線が引いてあるのが特徴です。

IMG_9871.jpg

その他、当店には用意がありませんが、パソコンの画面に色を付けてしまうようなソフトもあるようです。


もし、 こうしたツールが有効であれば、レンズにこの色をつけてサングラスのような感じで使うことも可能です。

アメリカで販売されている「アーレンレンズ」というのが、こういった症状への対応に特化したものになりますが、現状日本でこのレンズの処方ができる資格を持っている人は、私の聞いている限りでは1人しかいらっしゃいません。

当店では、アーレンレンズのカラーサンプルシートはあるものの、

IMG_9874.jpg

無論、私は資格を持っていませんので、アーレンレンズそのものを直接注文することはできないのです。


ですので、当店でできる対応としては、いろいろな色のカラーサンプル(一般のサングラスカラーや遮光レンズ)を通して見てもらい、ご本人が見やすく感じた色(国内のレンズメーカーで作っている色)でメガネをつくる、という形になります。

「それだったら、どこのメガネ屋でも同じじゃねぇか」という声が聞こえてきますが、そういった背景を知っていて提案するのと、やみくもに提案するのとは違うのではないかなと、自己を正当化させてみたりして。。。


注意点としては、上述のシートの中のある色で本が見やすくなったからといって、それに酷似する色でメガネレンズを作っても、必ずしも快適にはならないということ。
つまり、見ているものの一部に色がつくのと、見ているもの全体に色がつくのとでは、感じかたが異なるということです。

こうして見ているのと、

IMG_9871.jpg

こうして見ているのとでは(左半分)

IMG_9875.jpg

違いますよ、ということですね。


私自身、まだまだ勉強中の分野ですが、こういったツールを通じて、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

クロスボウ社・日本代理店のサイト



  1. 2011/12/10(土) 23:24:17|
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