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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

ナイロールフレームの注意点

レンズの周囲に溝を掘り、その溝にテグスをひっかけてレンズを固定するナイロールフレーム。

このフレームにレンズをはめるにあたっての大前提が、レンズに溝を掘れるだけのコパ厚があること。

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たとえば、凸レンズであれば、レンズの中心部は厚みがありますが、周辺部にいくにしたがって厚みが減っていきます。

場合によっては、かなりコパが薄くなります。

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往々にして、レンズの耳側付近が薄くなるものです。

ある程度の厚みがあれば、溝を掘ることは可能ですが、

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ギリギリの厚みに絶妙な溝掘りができたとしても、何かのきっかけでコパが欠けてしまうリスクが生じます。

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こうしたことを防ぐためには、コパ厚に余裕を持たせたレンズオーダーをする必要が出てきます。
しかし、コパ厚が0.3mm厚くなれば、中心厚も同じだけ厚くなることがほとんどなので、結果としてナイロールフレームを選択したがために、レンズが厚くなってしまうということが起こります。


では凹レンズの場合は問題がないのかというと、決してそんなことはありません。

たしかに、凹レンズは中心部が一番薄く、周辺部にいくにしたがって厚くなるレンズです。
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ですから、耳側は鼻側は、一般的な玉型であれば溝を彫るのに十分な厚みが得られることが多いです。

ところが、最近の天地の細いフレームですと、レンズ中心部分から玉型の上側・下側までの距離が短いために、厚みが足りなくなることが少なくありません。

耳側の厚みを減らしたくて高屈折レンズにしたものの、結局上側の厚みが足りなくて、少し厚くなるようなオーダーをせざるを得ないことがあるわけです。

そういったオーダーをすると、レンズの納期もかかりますし、レンズによっては余分なコストもかかりますから、
コスト重視のお店であれば余計なオーダーはせずに「ペラペラでもいいから溝掘っちゃえ」となるでしょう。
そうすると、薄くは仕上がるでしょうが、安全性の観点からは疑問が残ります。

当店は安全性を重視したオーダーをしますので、その点ご了承くださいませ。




  1. 2011/11/01(火) 23:32:51|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
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