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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

ありゃ、折れちゃった

お客様が使用されているフレームを生かしてレンズを交換することは少なくありません。

こういう場合、当たり前ですが、フレームにはまっているレンズを外して、新しいレンズをはめることになります。

このとき、きれいに使われているフレームならまず問題ないのですが、ネジ穴の周りがかなり汚れているような状態ですと、どんなに気をつけてネジを回しても、ポッキリ折れてしまうことがあります。

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どちら側からもドライバーで回すことができません。
ネジとフレームが錆びと汚れで固着してしまっているような場合、レンズを外すことができなくなります。

もう一度洗浄機にかけたり、5-56を吹きつけたりしても状況に変化が見られなければ、ネジの頭側からドリルで穴を開ける要領でフレームに刺激というか振動を与えます。

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そうしますと、かなりネジの頭部分を残してレンズを外すことができます。

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この頭の部分をヤットコで掴んで回していけば、大抵はネジは回るものなのですが、固着がひどいとダメです。


5-56にしばらく浸して、

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熱を加えても、

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やはりネジが回らないという事態になることもあります。

そうなると最終手段です。


私は、ネジの頭を掴んで回せないような状態になったネジ折れの場合は、とりあえずネジにドリルで穴を貫通させてから、残りの部分を取り除きます。(このタイプのレンズ止めネジ環に限ります)

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ただ、前述のようなケースでは、頭が残っていますし、ネジの残りが長いので貫通させるのも難しくなります。
穴開けをミスると、1.4mmのネジでは空回りしてしまい、1.5mmのネジを使うようになってしまいます。
なので、できればヤットコでネジを回して対処したいわけです。


ネジのお尻のほうに、この切りこみドリルで目印というかガイドをつけます。

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それから、0.8mmの穴開けドリルで、ちょっとだけ穴を開けます。
目的は、フレームに振動を与えて固着を緩めることにあります。

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これでダメなら、もう少し穴を開けて、熱を加えて、のサイクルを繰り返して、何とかヤットコでネジが回るように頑張ってみます。
ただ、頭の部分をヤットコで何回もつかんでいると、だんだん崩れてきてしまうので要注意です。


無事に、回して取れました。

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これだと、これまでと同じ1.4mmの新しいネジを使うことができるので具合がよいのです。

  1. 2011/09/10(土) 23:44:33|
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