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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

21項目検査 #11

今週の21項目検査は、#11です。
遠見での外寄せ(開散力)の検査です。

手順は、先週ご紹介した#9・#10と同様。

違うのは、ベースアウトプリズムを付加するのではなく、

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ベースインプリズムを付加していくというところ。

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なぜ、ペースインプリズムを付加すると外寄せするのかということについては、「なぜペースアウトプリズムを付加すると内寄せするのか」の逆の考え方になりますので、そちらの解説をご覧ください。それから、もう一点。

内寄せ検査では、視標がボケて見え始めたプリズム量を記録しましたが(#9)、遠見の外寄せ検査ではボケたプリズム量の記録はしません。

#11というのは、視標が2つにわかれて見えたときのプリズム量(分離点)と、再び1つに見えるようになったときのプリズム量(回復点)を記録することになります。

もし、視標がボケて見えることがあったとしたら、それは#7(#7a)の値が、マイナスレンズの過矯正であることを意味します。
なぜか?
それは、#9が測定できる理由をヒントに考えれば、導き出せるはずです。


私は、単に検査の手順を覚えるよりも、「なぜ内寄せ(外寄せ)するのか」「なぜボケる(ボケない)のか」といったことに疑問を持ち、きちんと理解することのほうが数倍大切だと考えます。

検査手順なんていうのは本を読めば載っていますし、情けないことに最近のシステム検眼機はご丁寧にも機械が検査手順を教えてくれます。
これ、個人的には、余分な機能だと感じています。

機械に導いてもらわなければできないレベルなら、得られたデータの意味するところも真に理解はできていないでしょう。
検査をしてデータを「得る」のと、検査をして得たデータを「読む」のとは、まったく別次元です。
それでも何も知らないお客様は「こんな検査をやってもらったのは初めてだ。最近の機械はすごいね」などといったコメントをされると思います。

もちろん「習うより慣れろ」で、まず実践から入り、それから理屈を理解していけばいいじゃないかという意見もあるでしょう。
それはそれでよいと思います。

そうではなく、単なるハッタリ、エキシビジョン的に検査をやってみるだけで終わってしまうのであれば、それで果たしてよいのだろうかと思うわけです。


まぁ、愚痴はおいといて。

#9・#10・#11を行なうことによって、遠見の融像力がわかります。
#8と併せて、遠見での水平方向における両眼視状態の把握が可能になるのです。
  1. 2011/01/26(水) 23:44:31|
  2. 視機能・視覚・検査など
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