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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

よく考えましょう

今月は、レーシック(近視矯正手術)を受けたかたからの相談が多いです。
レーシックを受けたものの「物が二つに見える」とか「パソコン作業がしんどい」といった感じのご相談です。

まず、レーシックでは、斜位や斜視を矯正することは基本的にはできないと思っていただいてよいと思います。
したがって、斜位や斜視をメガネで矯正しているようなかたがレーシックをやっても、結局は斜位・斜視を矯正するためのメガネ(たいていはプリズム入り)が必要になります。


また、今月ご相談に来られたかたたちに関して申し上げれば、大なり小なり遠視と乱視のコンビネーションになってしまっています。
近視を減らすためにやった手術が、遠視を引き起こしてしまったわけです。

これまで、こんな感じの断面になるレンズを使っていたのに

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今度はこんな感じの断面になるレンズが必要になってしまいます。

1009191.jpg



たとえば、レーシックをやる前に、遠くを見るための度数を、ベストの度数よりも若干弱めに合わせたメガネなりコンタクトなりを使っていたかたは、年齢にもよりますが、パソコンや読書などの近業は、眼のピント合わせの機能をそれほど使わなくても行なえます。

ところが、レーシックによって、遠くを見るための度数を完全にゼロにしてしまうと、近業を行なう際はピント合わせの機能を働かせる必要が出てきます。
もし遠視化してしまったのなら、遠くを見ているときでもピント合わせの機能を働かせることになりますし、近業においてはさらに多くのピント合わせが必要になります。

結果として、眼精疲労を誘発する可能性が生じます。

ピント合わせの機能については、こちらをご参照ください。
遠視のメカニズムは、こちらをご参照ください。

これでは、せっかくメガネやコンタクトがいらなくなったと思ったのに、必要に応じてメガネが必要になってしまいます。

そのほか、場合によってはさまざまな後遺症が生じるケースもあります。

こちらも参照ください。

レーシックそのものを真っ向から完全否定するつもりはありませんが、安易に飛びつくのではなく、よくよく考えてからクリニックの門をくぐられることをおすすめします。
  1. 2010/09/19(日) 23:52:11|
  2. 視機能・視覚・検査など
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