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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

雲霧

屈折検査をする際の注意点として、いかに「眼のピント合わせの機能」が働かないようにするか、というのがあるのですが、その前段階として、屈折検査に入る前にどれだけ「眼のピント合わせの機能」をリラックスさせるかというのも重要な要素だと思います。

たとえば、ふだん裸眼で過ごしている遠視系の人は、遠くを見ている状態であっても常に「眼のピント合わせの機能」を働かせて見ているために、その機能を休ませることが苦手な傾向があります。
特に若い人ほど。

ピント合わせの機能がピンピンに働いてしまっている状態で屈折検査をはじめても、良い結果は出にくいです。

そのため、必要に応じて、遠くがぼやけて見えるように凸レンズをあてて、しばらく過ごしてもらってから屈折検査(両眼開放屈折検査)に入ることがあります。

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眼科なら、必要があれば調節麻痺剤を点眼して強制的にピント合わせの機能をストップさせることができますし、施設によっては、ピント合わせのための筋肉をリラックスさせるような機械が置いてある場合もあります。

当店は、薬を使うことはできませんし、そんな機械を置くこともできないので、アナログな方法に頼っています。
余分に時間はかかりますが、大事な作業です。
(繰り返しますが、必要と判断した場合に行なっているもので、すべてのかたに実施しているわけではありません。)


このように、凸レンズを付加して視力を低下させた状態にすることを「雲霧(うんむ)」と呼びます。

ふだん裸眼で過ごしている人に遠視のメガネを処方することになり、数日後に納品となった場合、そのメガネを掛けても遠くがあまりハッキリ見えないということがあります。
そんな場合にも、この「雲霧」を行なった後で、改めて掛けてもらうとスッキリ見えるようになります。
(処方度数よりも、10~12段階程度強めの凸レンズを5~10分くらい装用してもらうことが多いです)

それでもハッキリ見えないと言われたら。。。

焦りますね、相当。
  1. 2010/09/01(水) 23:28:48|
  2. 視機能・視覚・検査など
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