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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

私の視機能

専門用語が頻出します。
今日の内容は玄人向けです。

私は遠見で12プリズム程度、近見で25プリズム以上の外斜位があります。
斜位については、こちらをご参照ください。

この斜位の量がどんなレベルかというと、遠見はまだしも、近見に関しては普通の人なら激しい眼精疲労が起きるか、両眼複視が生じるか、両眼視ができないかのいずれかになっておかしくないというものです。

しかしながら、私は特に不自由なく日常生活を送っています。

なぜかというと。。。


私は両眼を内側・外側に寄せる力が、標準値の三倍くらいあるのです。
といっても、昔からそうだったわけではありません。

小学生のころ、本を読もうとすると眼が痛くなることが多かった私は、満足に両眼を寄せることができませんでした。
父に測ってもらった輻輳近点距離(眼を寄せられる限界の距離)は、30cmくらいだったと思います。
(標準値は5~8cmくらいです)

近見時の眼精疲労だけでなく、スポーツや習い事をする上で、弊害もありました。
それについては、別の機会に詳述します。

そのため、小学四年生からプリズム入りのメガネ(当時は度なし)を装用しました。
プリズム入りのメガネを掛けることで、両眼を寄せやすくなり、寄せようという習慣がついたことで、結果として寄せる力が増大したのではないかと、私は考えています。

後述するビジョンセラピーの効果もありますが、今では、両眼を寄せることもスムースにできます。
多分、普通の人より上手だと思います。

この画像では、黄色い目標物を固視していますが、目標物がなくても同程度の寄せは可能です。
1005261.jpg


あまりにも寄せる力が強いため、一部融像除去斜位の測定では斜位が出にくいですし、融像除去斜位の測定でもフラッシング(カバー・アンカバー)をしないと、下手すれば内斜位で測定されます。

米国留学時、学内のクリニックでビジョンセラピーを申し込むために視機能検査を受けたのですが、担当したインターンは、ものの見事に私の外斜位を見落とし、こともあろうに内斜位と診断しました。

そのため「外斜位によって生じるリスクのある眼精疲労を防ぐためにトレーニングをやりたい」という私の主訴が、彼女には最後まで理解できなかったようです。
(こちらも一言アドバイスをすればよかったのですが、彼女が「私は内斜位」ということで指導教官に相談をしてしまったので、武士の情けで黙っていました。本当は言ってあげるべきだったかもしれません。)

結局「まぁ、本人がやりたいというのだから。。。」ということで、ビジョンセラピーを始めることになりまして、セラピーを担当することになった別のインターンが、もう一度視機能検査をやりました。
彼は、嬉しそうに言いましたね。
"Now, I find big exophoria."

私の外斜位を見つけるために彼がやった検査は「カバーテスト(交代カバーテスト)」。
両眼視関連の検査をする上では、基本中の基本の検査であるとともに、私の外斜位はカバーテストをしないと発見されにくいのです。

つまり、最初に検査をしたインターンは、カバーテストを怠ったわけです。
これ、最低のパターン。


私のようなケースは極めてまれだと思いますが、両眼視機能検査をするのなら、まずカバーテスト。
これ、とっても大事。
  1. 2010/05/26(水) 23:42:52|
  2. 視機能・視覚・検査など
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