FC2ブログ

キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

機器のよしあし

当店で使っているフォロプター。



厳密には上記の機器はビジョンテスターという名前がついているのですが、この類の機器はフォロプターと呼ばれることが多いです。

American optics社だったかな、で販売していたこういう機器がフォロプターという名前で、その呼び名を一般的にも使うようになったというような背景があったと思います。


私が当店に来た時は、電動式のフォロプターを使っていました。

1003131.jpg


今は、中古でゲットした手動式に替えています。
テーブルや支柱はそのままで、必要な部分だけを付け替えたわけです。

1003132.jpg


なんで電動式から手動式に切り替えたかというと、電動式における操作性の悪さに原因がありました。

1.端末がテーブルの上に埋まっていて、移動ができず邪魔だったこと。
2.クロスシリンダーの転換速度が遅かったこと。
3.プリズムの変化がスーッと滑らかでなく、カクッカクッといった感じのステップ式だったこと

などがあげられます。

なお、上記の1.2.については、現在流通している電動式では改良されていますが、3.については相変わらずです。

「融像幅」というのを測定する際、私は手動式の滑らかなプリズム変化のほうが好きなのです。
「融像幅」の標準値に関しても、滑らかなプリズム変化下でのものになっておりますし。

もちろん、細かく比較検証したのではないですから、電動式では正確な「融像幅」の測定ができないと断言しているわけではありません。
「こだわり」の範疇だと思ってもらってもかまいません。


ところで、最新の電動式というのは、至れり尽くせりでありまして、端末のモニターに検査手順の説明(次はどのボタンを押せばよい、とか)とか、検査中のお客様への問いかけのセリフ(このときは、お客様にこういうふうに指示を出せばよい、とか)などが表示されたり、検査結果やこれまで使っていた度数などを踏まえての「おすすめ度数」を提示してくれたりするみたいです。

要するに、体系的な勉強をしていなくても、いっぱしの測定の真似ごとができるようになっています。

最新の機器で、コンピューターがはじき出したデータで作製、なんて聞くと、正確無比のような印象を受けるかもしれませんが、そんなバカな話はありません。

たとえば、エクセルを使って計算をするとします。
計算行為自体は正確でしょう。
でも、入力した数値そのものが違っていたり、関数が間違っていれば、本来必要な結果とは異なります。
それと同じです。

結局は、使う人の技量一つで、どうとでもなってしまいます。
「最新機器」というだけで、完全に信頼しきってはいけないのです。
  1. 2010/03/13(土) 22:57:36|
  2. 視機能・視覚・検査など
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0