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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

これは、ちょっと。。。

ミクシィにアップされていた記事についてです。

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「メガネ族が抱えるささやかな苦労」というテーマで、その苦労を解決するための秘策を、某チェーン店(本文中には社名および担当者名の記載あり)に聞いてみた、という趣旨のものです。

その中に「快適に3D映画を見る方法は?」という質問がありました。
私自身は、それまでの文章の内容から判断して「メガネをかけたままで3D映画を見ようとすると、メガネの上にメガネをかけることになり不便なので、快適に見られる方法はないでしょうか?」という意味合いに受け取ったのですが、これに対する回答を全文引用します。

(引用開始)

「映画『アバター』で一気にブーム到来の3Dですね。左右で別々の映像を見るための3Dメガネは、その人が元々掛けているメガネの“左右のレンズの度数差”や“左右の矯正視力の差”によって映像に微妙な影響が出てしまいます。ところが、コンタクトレンズならこの問題は解決! 常時使わなくても、映画の2時間ちょっとなら是非ディスポ(使い捨てレンズ)がおすすめです! 乱視の人にはトーリック(乱視用)があります」

(引用終わり)

「メガネの上にメガネ、という状況を回避するのであれば、使い捨てコンタクトの使用という方法がありますよ。もちろん、コンタクトが適応となる眼の状態・度数であればですが」といった回答であれば、まぁ特に噛みつく必要はないのですが、「3D映画が3Dに見えない場合には、コンタクトで解決できる」とのたもうてらっしゃる。

確かに、左右眼の度数差や視力差は精密な立体視を妨げる要因にはなります。
ただし、使い捨てコンタクトが有効なのは、左右眼の度数差が大きい、いわゆる「不同視」と呼ばれる状態に起因する「不等像視」を減少させることで効果が得られる場合だと思います。
視力差が大きい場合にも使い捨てのコンタクトによる効果があるのかは疑問です。

また、精密な立体視を妨げるのは、度数差や視力差だけではありません。
「両眼のチームワーク」が不完全でも、立体視は損なわれます。
参考記事・・・同時視融像立体視

「両眼のチームワーク」が損なわれている場合に、使い捨てコンタクトで対処できるかといえば、これは非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。

以上のことだけを踏まえても、かなり不完全な回答だといえましょう。
余計なことを言わなきゃよかったのに、と思うわけです。


もっとも、この手の記事というのは、記者が回答の内容を、手短かにまとめてつくっているのでしょうから、回答者はきちんと回答していたのかもしれません。
記事になる段階で、記者の勝手な解釈で重要な部分がカットされてしまった可能性は否定できないのです。

ただし、いずれにしても「3D映画が見られないのなら、使い捨てコンタクトを」という結論になってしまっているのは、残念としか言いようがありません。
使い捨てでコンタクトでは解決しないのに、期待して試されてしまう人が出ないことを願っています。
  1. 2010/02/23(火) 23:18:16|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
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