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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

レンズの厚みと重さ

玉型や度数、瞳孔間距離といった諸条件が等しい状態で、レンズの厚みをできるだけ薄くするには、レンズの屈折率を上げていくことになります。
では、屈折率を上げることでレンズが薄くなれば、重さも同じように軽くなるのでしょうか?

フレームをトレースして、度数やレンズ種類などを入力すると、厚みや重量を予測できるシステムがあります。
1002074.jpg

これで検証してみましょう。

フレーム(玉型)・度数・瞳孔間距離・アイポイントの高さを一定にして、レンズの屈折率のみを変化させていきます。

プラスチック1.50非球面
1002073.jpg

プラスチック1.60非球面
1002072.jpg

プラスチック1.70非球面
1002071.jpg


屈折率を上げていくことで厚みは確実に薄くなっていきますが、重さは違います。
1.60非球面と1.70非球面とでは、薄く仕上がる1.70非球面のほうが重くなってしまいました。

レンズメーカーや玉型サイズによって微妙に違いはありますが、重さに関しては
1.50>1.60≒1.70
といった傾向になります。

なぜか?

屈折率によって素材の比重が違うのです。

比重というのは、水との密度の比になります。(固体・液体の場合)
密度というのは、単位体積当たりの質量です。

比重に関しては
1.50≒1.60<1.70
なので、

同じ体積であれば、重量は
1.50≒1.60<1.70
といった傾向になります。

つまり、1.50と1.60の比較であれば、比重はほぼ同じなので、薄くなった分だけ1.60のほうが軽くなります。
しかし、1.60と1.70を比較すると、1.70のほうが比重が大きいので、1.60よりも薄くなったとしても、重さに関しては1.60と同等にはなれど、大幅に軽くなることはありません。

ですから、「屈折率を上げれば薄く・軽くなる」とは必ずしも言えないわけです。

まぁ、同じ重さであっても、薄いほうがなんとなく軽く感じるような錯覚は起きるかもしれませんが。。。
  1. 2010/02/07(日) 23:04:44|
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