FC2ブログ

キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

丈夫なフレーム

フレームを選ばれる際にお客様がおっしゃられるご要望として「丈夫なフレーム」というのがあります。

これは非常に難しいご要望でありまして、「これは丈夫ですよ」と言っておきながら、何かのきっかけで曲がってしまうと嘘つき呼ばわりされてしまいます。

形あるもの、必ず壊れるわけですから、どんなフレームでも状況によっては変形しますし壊れます。

ただ、それを言っちゃあおしまいなので、お客様が変形させて修復に持って来られる事例を思い浮かべつつ、ひとつ目安になりそうなのが、「丁番の厚み」です。

丁番というのは、フレーム前面とテンプルをつないでいる部分です。

09122110.jpg

フレーム前面とテンプルとのかみ合わせ形態には何パターンかありますが、最もポピュラーなのが上画像の形態です。

フレーム前面側は、こういう形
09122111.jpg

テンプル側は、こういう形
0912219.jpg


で、この部分に無理な力が加わると、たとえばこんな風に曲がってしまうのですが、
0912218.jpg

このように曲がってしまうリスクというのが、この丁番の厚みと大なり小なり関係があると思います。

さきのような状態に曲がってしまった時に起こるフレームの変形としては、

フレーム前面側が、こんな感じになったり
0912217.jpg

テンプル側が、こんな感じになったりということが多いのですが、
0912215.jpg

このような形になるのは、それぞれの部分が薄いほど確率が高いと思われませんか?

薄ければ薄いほど、力に対して弱いわけですし、元に戻そうとしたときに場合によっては折れてしまいます。
09122112.jpg
0912214.jpg

ですから、少しでも力に耐えられるように、この部分の厚みがあるものを選ぶのが、ひとつの方法ではないかと考えるわけです。

これは一例ですが、上の画像に比べて厚みがあるのがおわかりいただけると思います。
0912213.jpg

ちなみに、これはごく一般的な厚みです。
丁番に関しては、これより薄いものはよく見かけますが、最近のフレームだと、これより厚いものはあまり多くはないようです。

たまに「テンプルの太いほうが丈夫でしょ?」と聞かれます。

こんなタイプのことですが、
0912211.jpg

丁番の厚みは、たいして変わりありません。
0912212.jpg

なので、あくまでも丁番部分のみに関して考えるのであれば、他より丈夫とはいえません。

フレームが変形しやすい箇所は、他にもいろいろありますので、この部分だけをとりあげて論ずることはできませんが、一般のかたがパッと見て違いがわかりやすそうなので、ご参考程度にご紹介してみました。

繰り返しますが、力の加わり方によっては、仮に丁番が厚くても曲がりますので、誤解のないように・・・


なお、よくチラシに載っている「形状記憶合金」のフレームですが、あれはすべての部位が形状記憶にはなっておりません。
曲がるところは曲がりますので、万能ではないのです。

それについては、こちらもご参照ください。
子供メガネ研究会公式ホームページ 超弾性フレームについて
  1. 2009/12/22(火) 23:48:31|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0