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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

マドックス杆

「両眼のチームワーク」の状態を推測する上で、一つの指標となるのが「眼位」です。

いわゆる「斜視」とか「斜位」と呼ばれるもののことですが、眼鏡店レベルにおいて眼位をチェックしようとする場合(おもに斜位)、いくつかの手法が用いられます。

その一つが、マドックス杆(かん)を用いる方法です。

テスト用フレームに装着して使うマドックス杆の例
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半円柱が波段ボールのような感じで並んでいます。
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このマドックス杆を通して、点光源を見ると
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マドックス杆が地面に対して水平に並んでいるときには、
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赤くて細い縦線が見えます。
(画像は太い線ですが、実際はもっと細い線に見えます)
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逆に、マドックス杆が地面に対して垂直に並んでいるときには、
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赤くて細い横線が見えます。
(画像は太い線ですが、実際はもっと細い線に見えます)
0908233.jpg
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たとえば、眼前の点光源を、右眼にマドックス杆を当て、左眼には裸眼もしくは必要な度数のレンズを当てて見てみると、最低限の両眼視機能があれば、点光源と細い線とが同時に見えるのです。
右眼と左眼でまったく異なるものを見ているにもかかわらず、それを頭の中で同時にとらえている状態です。

このときの、点光源と細い線との位置関係でもって、眼位を判断します。
必要なプリズムを当てることで、眼位の定量化も可能です。


なお、例によってその具体的な手順や解説を、こと細かく記すことはいたしません。
業界セミナーで講師をすることもある立場上、実務に直結する専門的な内容を、この場において無償で流布するのは気が進まないので、ご了承ください。
詳しく学びたいかたは、学校や通信教育・セミナーがあったり、専門書が販売されていたりしますので、そちらをご利用いただければと。
ここではあくまでも、表面的な「ご紹介」の範疇でお楽しみいただければ幸いです。


マドックス杆を用いる手法は、道具さえあればいろいろな距離での測定が容易にできるのがメリットだと思いますが、照明状態によっては線がいくつも見えてしまったりするのがデメリットでしょう。

測定する環境や目的に応じて、他の方法を選択することもあるので、必ずこの方法での測定がおこなわれるわけではないことを、予めご承知おきください。
  1. 2009/08/23(日) 23:16:47|
  2. 視機能・視覚・検査など
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