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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

レンズの隠しマーク

メガネレンズには、使用に差し支えないレベルの隠しマークが刻印されています。
隠しマークをチェックすることで、どこのメーカーのどんなタイプのレンズかが照会できるのです。

単焦点レンズには隠しマークのないものがありますが、累進レンズにはほぼ確実に隠しマークは存在します。

こんなふうに透かすようにして見るとわかりやすいです。
HM2.jpg

上の画像では確認できませんが、単焦点レンズでは、レンズの中心よりもやや外側(黒丸で囲ったあたり)にあることが多いです。

単純な見方では確認できないけれど、紫外線を当てることによって確認可能なレンズもあります。
下の画像で、黄色く囲った中に見えるものが、このレンズの隠しマークです。
HM.jpg

単焦点の場合、特に最近の細身のフレームですと、レンズを削る際に隠しマークのある場所も削れてしまうことが多いです。
大きめのフレームで、隠しマークが残ってしまう場合には、なるべく耳側領域に隠しマークがくるように、レンズを削ります。


一方、累進レンズの場合は、耳側と鼻側に隠しマークが入ります。
見た目には、もちろんわかりませんが、
stp1.jpg

このメガネの場合は、黒く囲ったあたりに隠しマークが存在します。
(隠しマークの位置は、どのメガネも必ず同じ場所にはなりません)
stp2.jpg

うまく撮影できないので、図で恐縮ですが、このレンズにはこんなマークが隠されています。
sp3.jpg

累進レンズの場合、隠しマークがないと、レンズの種類はもちろんのこと、遠くや近くを見たときに視線が通る理想的な場所(アイポイントといいます)の確認ができないので困るのです。

この隠しマークは、当然ですが、メガネを装用した状態では、まったく気になりません。
通常、視線が通る場所とはズレたところに位置していますし、うっすらと刻印している
程度なので、「使っていて、隠しマークが気になる」という話は、私は聞いたことがありません。

そんなこともあってかどうかわかりませんが、こういう隠しマークがあることを、お客様への納品時に説明するメガネ店のスタッフは、滅多にいないと思います。
私も、説明はしていません。

それを職務怠慢だと指摘されてしまうと、何も言えないのですが、当店では私の知る限りでは一回だけ、クレームになりかけたことがあります。

お客様いわく「受け取ったばかりのレンズに傷が付いている」と。

調べたところ、それはレンズの隠しマークであることがわかり、最終的にご理解はいただけたのですが、こちらから何も説明をしていなかったために起きてしまったトラブルです。

ただし、その後、隠しマークの説明を必ずするようになったかというと、そうではありません。
相変わらず、説明は省略しています。

単焦点レンズの場合は、刻印が薄すぎて、目視するのが私でも大変なことがありますし、累進レンズの場合は、裸眼では近くのものが見にくいかたであれば、近く用のメガネをかけてもらったり、ルーペを使ってもらわないと、わかっていただけないでしょう。
説明するのに、とても大変なことになってしまいます。
わからなくてイライラさせてしまったりするおそれもあるでしょう。

もっとも、実際に隠しマークを見てもらわなくても、「こういうマークがついていることに、もしかしたら気がつかれるかもしれませんが、それはレンズの傷ではありませんよ」といった主旨のことを、説明することはできるかもしれませんね。

いずれにしても、これまでにこの隠しマークに気がつかれ、不信感を抱かれたかたがいらっしゃるかも
しれません。
今さらですが、申し上げます。
それは傷ではありませんので、安心してお使いくださいませ。
  1. 2009/01/23(金) 21:56:26|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
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