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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

立体視テスト

え~、たまにはまともな話題を。

正確な遠近感を得るためには、両眼を正しく使うことが必要です。
片眼を閉じた状態では、遠近感は不明瞭になります。
両眼を正しく使うことを、私は「両眼のチームワーク」と称しています。

遠近感を得るための必要条件として、まず右眼と左眼とが同時にものを見ることができないといけません。
右眼・左眼それぞれから送られた像を頭の中で一つに合成する作業が必要なのです。

ただしこのとき、右眼と左眼は同じものを見ていなければなりません。
いくら左右眼が同時にものを見られるとしても、目の前に男の子と女の子がいたとして、右眼が女の子、左眼が男の子を見ているような状態だと、男の子が2人見えたり、女の子が2人見えたり、男の子と女の子が重なって見えたりしてしまいます。
ですから、右眼と左眼が同じものを見られるように視線を合わせる能力が重要になります。

この視線を合わせる運動能力と、脳に送られた各眼からの情報を一つに合成する感覚的な能力とが
互いにリンクしあい完璧に働くことで、遠近感いわゆる立体視が確立するのであります。

逆に言うと、正確な立体視が得られるということは、その検査距離においては、両眼のチームワークが運動面・感覚面ともに安定した、優れた状態にありますよ、ということになります。

で、近距離での立体視を簡単にチェックする視標一つが、ジャ~ン、、、、
stereo.jpg

これです。
わけのわからないモザイク模様ですが(ランダムドットといいます)、一緒に写っている「魔法のレンズ」を通してみると、あら不思議、何かが浮かんで見えるのです。

立体視を確認する視標はいろいろありますが、これは肉眼ではまったく何が浮かんでくるか見当がつかないところがよいのです。
立体視のチェックをするときは「どれが浮かんで見えますか?」といった趣旨の質問を投げかけるのですが、小さなお子様にはこの質問の意味がわかりにくかったりします。
その点、この視標は「何が見えるかな~」という質問でオーケーなのです。

この視標で測られる立体視力は精度としては高くないので、もっと細かな精度をチェックするには
別の視標が必要になりますが、スクリーニング目的なら十分ですし、比較的興味を得られやすいので、眼に関するいろいろな話に発展させやすいように感じています。

ちょっと前、地元の小学生が「町探検」という授業の一環で、当店を見学に来たことがありました。
いろいろ店内を見せてあげた中で、一番盛り上がったのが、この「魔法のレンズ」でした。

なお、この視標はすべてのお客様にお見せしているわけではありません。
他の視標で代用することもありますので「私は、見せてもらっていない」というかたがおられましたらご容赦くださいませ。
  1. 2008/12/07(日) 22:15:51|
  2. 視機能・視覚・検査など
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